淮南子 / 泰族訓
故知性之情者,不務性之所無以為;知命之情者,不憂命之所無奈何。故不高宮室者,非愛木也;不大鐘鼎者,非愛金也。直行性命之情,而制度可以為萬民儀。
新字:故知性之情者,不務性之所無以為;知命之情者,不憂命之所無奈何。故不高宮室者,非愛木也;不大鐘鼎者,非愛金也。直行性命之情,而制度可以為万民儀。
書き下し
故に性の情を知る者は、性の以て爲す無き所を務めず。命の情を知る者は、命の奈何ともする無き所を憂えず。故に宮室を高くせざる者は、木を愛しむに非ざるなり。鐘鼎を大にせざる者は、金を愛しむに非ざるなり。直ちに性命の情を行いて、制度 以て萬民の儀と爲す可し。
現代語訳
性の実情を知る者は、性がどうにもできないことに力を注がない。命の実情を知る者は、命がどうにもならないことを憂えない。だから宮殿を高く造らないのは、木材を惜しんでいるのではない。鐘や鼎を大きく作らないのは、金属を惜しんでいるのではない。ただ性と命の実情に沿って行い、その制度が万民の手本となりうるのである。
解説
「宮室を高くせざる者は、木を愛しむに非ざるなり」。倹約に見える行いが、実は倹約ではない。木や金を惜しんでいるのではなく、そもそも要らないと分かっているだけです。我慢して抑えているのか、本当に必要としていないのか。同じ結果でも、続くかどうかがまるで違います。
この章句が説くこと
性の情を知る者は性の以て為す無き所を務めず命の情を知る者は命の奈何ともする無き所を憂えず宮室を高くせざる者は木を愛しむに非ざるなり鐘鼎を大にせざる者は金を愛しむに非ざるなり直ちに性命の情を行いて制度以て万民の儀と為す可し無理
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