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淮南子 / 泰族訓

夫聖人之屈者,以求伸也;枉者,以求直也;故雖出邪辟之道,行幽昧之途,將欲以直大道,成大功。猶出林之中不得直道,拯溺之人不得不濡足也。

新字:夫聖人之屈者,以求伸也;枉者,以求直也;故雖出邪辟之道,行幽昧之途,将欲以直大道,成大功。猶出林之中不得直道,拯溺之人不得不濡足也。

書き下し

夫れ聖人の屈するは、以て伸ぶるを求むればなり。枉がるは、以て直きを求むればなり。故に邪辟の道に出で、幽昧の途を行くと雖も、將に以て大道を直くし、大功を成さんと欲すればなり。猶お林の中を出づるに直道を得ず、溺るる人を拯うに足を濡らさざるを得ざるがごとし。

現代語訳

聖人が屈するのは、伸びることを求めてである。曲がるのは、真っ直ぐであることを求めてである。だから、正道でない道に出て、暗い道を行くことがあっても、大きな道を真っ直ぐにし、大きな功を成そうとしてのことである。林の中を抜けるのに真っ直ぐな道は通れず、溺れる人を助けるのに足を濡らさずにはいられないのと同じである。

解説

「溺るる人を拯うに足を濡らさざるを得ず」。手を汚さずに人を助けることはできない、という一行です。ただし条件がついています。屈するのは伸びるため、曲がるのは真っ直ぐにするため。目的の側が定まっていなければ、単に汚れているだけになります。次の章で、この理屈の悪用が痛烈に暴かれます。

この章句が説くこと

聖人の屈するは以て伸ぶるを求むればなり枉がるは以て直きを求むればなり邪辟の道に出で幽昧の途を行くと雖も将に以て大道を直くし大功を成さんと欲すればなり猶お林の中を出づるに直道を得ざるがごとし溺るる人を拯うに足を濡らさざるを得ざるがごとし屈伸目的

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