淮南子 / 泰族訓
水火金木土穀,異物而皆任;規矩權衡準繩,異形而皆施;丹青膠漆,不同而皆用,各有所適,物各有宜。輪圓輿方,轅從衡橫,勢施便也;驂欲馳,服欲步,帶不厭新,鉤不厭故,處地宜也。
新字:水火金木土穀,異物而皆任;規矩権衡準縄,異形而皆施;丹青膠漆,不同而皆用,各有所適,物各有宜。輪円輿方,轅従衡横,勢施便也;驂欲馳,服欲歩,帯不厭新,鉤不厭故,処地宜也。
書き下し
水火金木土穀は、物を異にして皆な任ぜらる。規矩權衡準繩は、形を異にして皆な施さる。丹青膠漆は、同じからずして皆な用いらる。各々適する所有り、物に各々宜しき有ればなり。輪は圓く輿は方に、轅は從にして衡は橫なるは、勢施の便なるなり。驂は馳せんと欲し、服は步まんと欲し、帶は新しきを厭わず、鉤は故きを厭わざるは、地に處するの宜しきなり。
現代語訳
水・火・金・木・土・穀は、物として違うのにみな役目を負う。コンパス・矩・権・衡・水盛り・墨縄は、形が違うのにみな用いられる。朱・青・膠・漆は、同じでないのにみな使われる。それぞれ適するところがあり、物にはそれぞれふさわしさがあるからである。車輪は丸く車箱は四角く、轅は縦に轅木は横になっているのは、その置かれ方が都合よいからである。添え馬は駆けたがり、内側の馬は歩みたがり、帯は新しいのがよく、帯鉤は古いのがよいのは、置かれた場所にふさわしいからである。
解説
同じ車の部品でも、丸いもの四角いもの、縦のもの横のものが混ざっています。揃っていないのではなく、それぞれの置かれ方に合っている。帯は新しいほうがよく、帯鉤は使い込んだほうがよい、という細かい対比まで置かれます。前章の「天は時を一にせず」を、道具の話に落とした一段です。
この章句が説くこと
水火金木土穀は物を異にして皆な任ぜらる規矩権衡準縄は形を異にして皆な施さる各々適する所有り物に各々宜しき有ればなり輪は円く輿は方に轅は従にして衡は横なるは勢施の便なるなり帯は新しきを厭わず鉤は故きを厭わざるは地に処するの宜しきなり適材
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