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淮南子 / 人間訓

魯哀公為室而大,公宣子諫曰:「室大,眾與人處則譁,少與人處則悲。願公之適。」公曰:「寡人聞命矣。」築室不輟。公宣子復見曰:「國小而室大,百姓聞之必怨吾君,諸侯聞之必輕吾國。」魯君曰:「聞命矣。」築室不輟。公宣子復見曰:「左昭而右穆,為大室以臨二先君之廟,得無害於子乎?」公乃令罷役除版而去之。

新字:魯哀公為室而大,公宣子諫曰:「室大,衆与人処則譁,少与人処則悲。願公之適。」公曰:「寡人聞命矣。」築室不輟。公宣子復見曰:「国小而室大,百姓聞之必怨吾君,諸侯聞之必軽吾国。」魯君曰:「聞命矣。」築室不輟。公宣子復見曰:「左昭而右穆,為大室以臨二先君之廟,得無害於子乎?」公乃令罷役除版而去之。

書き下し

魯の哀公 室を爲りて大なり。公宣子 諫めて曰く「室 大にして、眾く人と處れば則ち譁しく、少なく人と處れば則ち悲し。願わくは公の適せんことを」と。公曰く「寡人 命を聞けり」と。室を築きて輟めず。公宣子 復た見えて曰く「國 小にして室 大なり。百姓 之を聞かば必ず吾が君を怨み、諸侯 之を聞かば必ず吾が國を輕んぜん」と。魯君曰く「命を聞けり」と。室を築きて輟めず。公宣子 復た見えて曰く「左は昭にして右は穆なり。大室を爲りて以て二先君の廟に臨む。子に害無きことを得んや」と。公 乃ち役を罷め版を除きて之を去らしむ。

現代語訳

魯の哀公が広間を造ったが、大きすぎた。公宣子が諫めて言った。「部屋が大きすぎると、大勢でいれば騒がしく、少人数でいれば寂しくなります。どうかほどよくなさいますよう」。公は「よく分かった」と言った。だが工事はやめなかった。公宣子はまた会って言った。「国は小さいのに部屋は大きい。民が聞けば必ず君を怨み、諸侯が聞けば必ず我が国を軽んじます」。魯の君は「よく分かった」と言った。だが工事はやめなかった。公宣子はまた会って言った。「左が昭、右が穆の廟です。大きな広間を造って、二人の先君の廟を見下ろすことになります。ご自身に障りがないと言えましょうか」。公はそこで人夫を解き、板囲いを外して撤去させた。

解説

三度諫めて、動いたのは三度目だけでした。一度目は使い勝手、二度目は評判、三度目は先君の廟を見下ろすことになるという指摘です。前二つは正しいのに届かず、三つ目だけが届いた。相手が本当に気にしていることの上に置かないと、正しさは通りません。次の章で、この差が説明されます。相手が気にしていることの上に置かないと、正しさは通りません。

この章句が説くこと

魯の哀公室を為りて大なり室大にして眾く人と処れば則ち譁しく少なく人と処れば則ち悲し室大にして衆く人と処れば則ち譁しく少なく人と処れば則ち悲し国小にして室大なり百姓之を聞かば必ず吾が君を怨み諸侯之を聞かば必ず吾が国を軽んぜん左は昭にして右は穆なり大室を為りて以て二先君の廟に臨む公乃ち役を罷め版を除きて之を去らしむ

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