師導古典を学びたいすべての人に

淮南子 / 說林訓

以詐應詐,以譎應譎,若披蓑而救火,毀瀆而止水,乃愈益多。西施、毛嬙,狀貌不可同,世稱其好,美鈞也。堯、舜、禹、湯,法籍殊類,得民心一也。聖人者,隨時而舉事,因資而立功,涔則具擢對,旱則修土龍。臨淄之女,織紈而思行者,為之悖戾。室有美貌,繒為之纂繹。徵羽之操,不入鄙人之耳;抮和切適,舉坐而善。

新字:以詐応詐,以譎応譎,若披蓑而救火,毀瀆而止水,乃愈益多。西施、毛嬙,状貌不可同,世称其好,美鈞也。堯、舜、禹、湯,法籍殊類,得民心一也。聖人者,随時而舉事,因資而立功,涔則具擢対,旱則修土竜。臨淄之女,織紈而思行者,為之悖戻。室有美貌,繒為之纂繹。徴羽之操,不入鄙人之耳;抮和切適,舉坐而善。

書き下し

詐を以て詐に應じ、譎を以て譎に應ずるは、蓑を披て火を救い、瀆を毀ちて水を止むるが若し。乃ち愈々益々多し。西施・毛嬙は、狀貌 同じくす可からざるも、世 其の好きを稱するは、美 鈞しければなり。堯・舜・禹・湯は、法籍 類を殊にするも、民心を得るは一なり。聖人なる者は、時に隨いて事を舉げ、資に因りて功を立つ。涔れば則ち擢對を具え、旱すれば則ち土龍を修む。臨淄の女、紈を織りて行く者を思えば、之が爲に悖戾す。室に美貌有れば、繒 之が爲に纂繹たり。徵羽の操は、鄙人の耳に入らず。抮和切適なれば、坐を舉げて善しとす。

現代語訳

偽りに偽りで応じ、たくらみにたくらみで応じるのは、蓑をかぶって火を消しに行き、溝を壊して水を止めようとするようなものだ。かえってますます増えていく。西施と毛嬙は姿かたちが同じではないが、世が二人とも美しいと称えるのは、美しさが等しいからである。堯・舜・禹・湯は法や制度の型が違ったが、民の心を得た点では一つである。聖人というものは、時に従って事を起こし、あるものによって功を立てる。長雨なら舟の櫂を用意し、日照りなら土竜を作って祈る。臨淄の女が絹を織りながら旅立った人を思えば、織り目が乱れる。家に美しい人がいれば、絹はそのために念入りに織り上げられる。徴や羽の高尚な調べは、田舎者の耳には入らない。よく調って場に合っていれば、座の全員がよいとする。

解説

「詐を以て詐に應ずるは、蓑を披て火を救うが若し」。相手の手口に同じ手口で返すのは、燃えやすい蓑を着て火を消しに行くのと同じで、火が自分に移るだけです。次の西施と毛嬙、堯舜禹湯の並びが答えになっています。姿も制度も違っていいが、美しさと民心という中身が同じなら成り立つ。手口ではなく中身を合わせに行け、という段です。

この章句が説くこと

詐を以て詐に応じ譎を以て譎に応ずるは蓑を披て火を救い瀆を毀ちて水を止むるが若し西施・毛嬙は状貌同じくす可からざるも世其の好きを称するは美鈞しければなり堯・舜・禹・湯は法籍類を殊にするも民心を得るは一なり聖人なる者は時に随いて事を舉げ資に因りて功を立つ徴羽の操は鄙人の耳に入らず応対

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる