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淮南子 / 兵略訓

是故內修其政,以積其德;外塞其醜,以服其威;察其勞佚,以知其飽饑。故戰日有期,視死若歸。故將必與卒同甘苦,俟饑寒,故其死可得而盡也。故古之善將者,必以其身先之。暑不張蓋,寒不被裘,所以程寒暑也;險隘不乘,上陵必下,所以齊勞佚也;軍食孰然後敢食,軍井通然後敢飲,所以同饑渴也;合戰必立矢射之所及,以共安危也。故良將之用兵也,常以積德擊積怨,以積愛擊積憎,何故而不勝!

新字:是故内修其政,以積其徳;外塞其醜,以服其威;察其労佚,以知其飽饑。故戦日有期,視死若帰。故将必与卒同甘苦,俟饑寒,故其死可得而尽也。故古之善将者,必以其身先之。暑不張蓋,寒不被裘,所以程寒暑也;険隘不乗,上陵必下,所以斉労佚也;軍食孰然後敢食,軍井通然後敢飲,所以同饑渴也;合戦必立矢射之所及,以共安危也。故良将之用兵也,常以積徳擊積怨,以積愛擊積憎,何故而不勝!

書き下し

是の故に內に其の政を修めて、以て其の德を積む。外に其の醜を塞ぎて、以て其の威を服せしむ。其の勞佚を察して、以て其の飽饑を知る。故に戰日 期有りて、死を視ること歸るが若し。故に將は必ず卒と甘苦を同じくし、饑寒を俟つ。故に其の死 得て盡くす可きなり。故に古の善く將たる者は、必ず其の身を以て之に先んず。暑に蓋を張らず、寒に裘を被ず。寒暑を程る所以なり。險隘に乘らず、陵に上れば必ず下る。勞佚を齊しくする所以なり。軍食 孰して然る後に敢えて食らい、軍井 通じて然る後に敢えて飲む。饑渴を同じくする所以なり。戰を合わすに必ず矢射の及ぶ所に立つ。安危を共にする所以なり。故に良將の兵を用うるや、常に積德を以て積怨を擊ち、積愛を以て積憎を擊つ。何の故にして勝たざらんや。

現代語訳

だから内では政を整えて徳を積み、外では醜いところを塞いで威に服させ、兵の疲れと安楽を察して飢えと満腹を知る。だから戦う日が決まれば、死を家に帰るように見る。だから将は必ず兵と甘さ苦さを共にし、飢えと寒さを一緒に待つ。だから兵の死を出し切らせることができる。だから昔よく将であった者は、必ず自分の身を先に立てた。暑くても覆いを張らず、寒くても毛皮を着なかった。寒暑を同じだけ量るためである。険しい隘路では車に乗らず、丘に登れば必ず降りた。疲れと安楽を等しくするためである。軍の食事が炊けてからはじめて食べ、軍の井戸が通じてからはじめて飲んだ。飢えと渇きを同じくするためである。戦を合わせるときは、必ず矢の届くところに立った。安危を共にするためである。だから良将が兵を用いるときは、常に積み重ねた徳で積み重ねた怨みを打ち、積み重ねた愛で積み重ねた憎しみを打つ。どうして勝たないことがあろう。

解説

将が先に立つ、の中身が四つ具体的に並びます。暑くても日除けを張らず、険しい道では自分も降り、飯が炊けるまで食べず、矢の届く場所に立つ。どれも兵と同じ条件に身を置くための決まりです。だから最後の一行が効きます。「積德を以て積怨を擊ち、積愛を以て積憎を擊つ」。積み重ねたもの同士のぶつけ合いとして、勝敗が語られています。

この章句が説くこと

内に其の政を修めて以て其の徳を積む将は必ず卒と甘苦を同じくし饑寒を俟つ暑に蓋を張らず寒に裘を被ず寒暑を程る所以なり軍食孰して然る後に敢えて食らい軍井通じて然る後に敢えて飲む常に積徳を以て積怨を擊ち積愛を以て積憎を擊つ率先

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