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淮南子 / 氾論訓

武王克殷,欲築宮於五行之山。周公曰:「不可!夫五行之山,固塞險阻之地也。使我德能覆之,則天下納其貢職者迴也。使我有暴亂之行,則天下之伐我難矣。」此所以三十六世而不奪也。周公可謂能持滿矣。

新字:武王克殷,欲築宮於五行之山。周公曰:「不可!夫五行之山,固塞険阻之地也。使我徳能覆之,則天下納其貢職者迴也。使我有暴乱之行,則天下之伐我難矣。」此所以三十六世而不奪也。周公可謂能持満矣。

書き下し

武王 殷に克ち、宮を五行の山に築かんと欲す。周公曰く、「不可なり。夫れ五行の山は、固塞險阻の地なり。我が德 能く之を覆わば、則ち天下 其の貢職を納むる者 迴らん。我に暴亂の行有らば、則ち天下の我を伐つこと難からん」と。此れ三十六世にして奪われざる所以なり。周公は能く滿を持すと謂う可し。

現代語訳

武王が殷に勝ち、五行の山に宮殿を築こうとした。周公は言った、「いけません。五行の山は、堅固で険しい土地です。わが徳が天下を覆えるなら、天下から貢ぎ物を納めに来る者は回り道をすることになります。わが身に暴虐な行いがあれば、天下が我々を討つのが難しくなります」。これが三十六代にわたって奪われなかった理由である。周公はよく満ちたものを保ったといえる。

解説

険しい土地に本拠を構えるのを、周公は二つの理由で断ります。徳があれば貢ぎに来る人が遠回りをさせられ、暴虐に走れば討たれにくくなる。後半が肝です。討たれにくい場所を選ぶことは、自分たちが暴走したときの歯止めを外すことでもある。守りの堅さを、あえて手放している。前段の「持滿」の実例として置かれています。

この章句が説くこと

武王殷に克ち宮を五行の山に築かんと欲す五行の山は固塞険阻の地なり我が徳能く之を覆わば則ち天下其の貢職を納むる者迴らん我に暴乱の行有らば則ち天下の我を伐つこと難からん此れ三十六世にして奪われざる所以なり周公は能く満を持すと謂う可し立地

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