淮南子 / 本經訓
凡人之性,心和欲得則樂,樂斯動,動斯蹈,蹈斯蕩,蕩斯歌,歌斯舞,歌舞節則禽獸跳矣。人之性,心有憂喪則悲,悲則哀,哀斯憤,憤斯怒,怒斯動,動則手足不靜。人之性有侵犯則怒,怒則血充,血充則氣激,氣激則發怒,發怒則有所釋憾矣。
新字:凡人之性,心和欲得則楽,楽斯動,動斯蹈,蹈斯蕩,蕩斯歌,歌斯舞,歌舞節則禽獣跳矣。人之性,心有憂喪則悲,悲則哀,哀斯憤,憤斯怒,怒斯動,動則手足不静。人之性有侵犯則怒,怒則血充,血充則気激,気激則発怒,発怒則有所釈憾矣。
書き下し
凡そ人の性、心 和し欲 得れば則ち樂しむ。樂しめば斯に動き、動けば斯に蹈み、蹈めば斯に蕩き、蕩けば斯に歌い、歌えば斯に舞う。歌舞 節あれば則ち禽獸も跳ぶ。人の性、心に憂喪有れば則ち悲しむ。悲しめば則ち哀しみ、哀しめば斯に憤り、憤れば斯に怒り、怒れば斯に動き、動けば則ち手足 靜かならず。人の性 侵犯有れば則ち怒る。怒れば則ち血 充ち、血 充つれば則ち氣 激し、氣 激すれば則ち怒を發し、怒を發すれば則ち憾みを釋く所有り。
現代語訳
およそ人の性として、心が和らぎ欲しいものが得られれば楽しむ。楽しめば動き、動けば足を踏み鳴らし、踏み鳴らせば体が揺れ、揺れれば歌い、歌えば舞う。歌と舞に節があれば、鳥や獣までが跳ねる。人の性として、心に憂いや喪失があれば悲しむ。悲しめば哀しみ、哀しめば憤り、憤れば怒り、怒れば動き、動けば手足は静かでない。人の性として、侵され犯されれば怒る。怒れば血が充ち、血が充ちれば気が激し、気が激すれば怒りを発し、怒りを発すれば恨みを晴らすところができる。
解説
感情がどう体に出るかを、一段ずつつないで見せます。「樂しめば斯に動き、動けば斯に蹈み、蹈めば斯に蕩き、蕩けば斯に歌い、歌えば斯に舞う」。楽しさは、放っておいても動きになり、最後は舞になる。悲しみと怒りにも同じ階段が引かれ、怒りは血が充ち気が激して、ついに晴らし先を探す。感情を良い悪いで裁かず、必ず外へ出る性質のものとして扱っているのが、次の段の礼楽の話の土台になります。
この章句が説くこと
心和し欲得れば則ち楽しむ楽しめば斯に動き動けば斯に蹈み蹈めば斯に蕩く蕩けば斯に歌い歌えば斯に舞う心に憂喪有れば則ち悲しむ悲しめば則ち哀しむ怒れば則ち血充ち血充つれば則ち気激す感情
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