淮南子 / 時則訓
孟春與孟秋為合,仲春與仲秋為合,季春與季秋為合,孟夏與孟冬為合,仲夏與仲冬為合,季夏與季冬為合。孟春始贏,孟秋始縮;仲春始出,仲秋始內;季春大出,季秋大內;孟夏始緩,孟冬始急;仲夏至修,仲冬至短;季夏德畢,季冬刑畢。故正月失政,七月涼風不至;二月失政,八月雷不藏;三月失政,九月不下霜;四月失政,十月不凍;五月失政,十一月蟄蟲冬出其鄉;六月失政,十二月草木不脫;七月失政,正月大寒不解;八月失政,二月雷不發;九月失政,三月春風不濟;十月失政,四月草木不實;十一月失政,五月下雹霜;十二月失政,六月五穀疾狂。春行夏令泄,行秋令水,行冬令肅。夏行春令風,行秋令蕪,行冬令格。秋行夏令華,行春令榮,行冬令耗。冬行春令泄,行夏令旱,行秋令霧。
新字:孟春与孟秋為合,仲春与仲秋為合,季春与季秋為合,孟夏与孟冬為合,仲夏与仲冬為合,季夏与季冬為合。孟春始贏,孟秋始縮;仲春始出,仲秋始内;季春大出,季秋大内;孟夏始緩,孟冬始急;仲夏至修,仲冬至短;季夏徳畢,季冬刑畢。故正月失政,七月涼風不至;二月失政,八月雷不蔵;三月失政,九月不下霜;四月失政,十月不凍;五月失政,十一月蟄虫冬出其鄉;六月失政,十二月草木不脫;七月失政,正月大寒不解;八月失政,二月雷不発;九月失政,三月春風不済;十月失政,四月草木不実;十一月失政,五月下雹霜;十二月失政,六月五穀疾狂。春行夏令泄,行秋令水,行冬令粛。夏行春令風,行秋令蕪,行冬令格。秋行夏令華,行春令栄,行冬令耗。冬行春令泄,行夏令旱,行秋令霧。
書き下し
孟春と孟秋とは合を為し、仲春と仲秋とは合を為し、季春と季秋とは合を為し、孟夏と孟冬とは合を為し、仲夏と仲冬とは合を為し、季夏と季冬とは合を為す。孟春は始めて贏ち、孟秋は始めて縮まる。仲春は始めて出で、仲秋は始めて內る。季春は大いに出で、季秋は大いに內る。孟夏は始めて緩く、孟冬は始めて急なり。仲夏は修きに至り、仲冬は短きに至る。季夏は德畢わり、季冬は刑畢わる。故に正月に政を失えば、七月に涼風至らず。二月に政を失えば、八月に雷藏れず。三月に政を失えば、九月に霜下らず。四月に政を失えば、十月に凍らず。五月に政を失えば、十一月に蟄蟲冬に其の鄉を出づ。六月に政を失えば、十二月に草木脫せず。七月に政を失えば、正月に大寒解けず。八月に政を失えば、二月に雷發せず。九月に政を失えば、三月に春風濟らず。十月に政を失えば、四月に草木實らず。十一月に政を失えば、五月に雹霜下る。十二月に政を失えば、六月に五穀疾狂す。春に夏令を行えば泄れ、秋令を行えば水あり、冬令を行えば肅たり。夏に春令を行えば風あり、秋令を行えば蕪れ、冬令を行えば格る。秋に夏令を行えば華さき、春令を行えば榮え、冬令を行えば耗る。冬に春令を行えば泄れ、夏令を行えば旱し、秋令を行えば霧る。
現代語訳
孟春と孟秋が対をなし、仲春と仲秋が対をなし、季春と季秋が対をなし、孟夏と孟冬が対をなし、仲夏と仲冬が対をなし、季夏と季冬が対をなす。孟春ははじめて満ち、孟秋ははじめて縮む。仲春ははじめて出て、仲秋ははじめて内に入る。季春は大いに出て、季秋は大いに内に入る。孟夏ははじめてゆるみ、孟冬ははじめて引き締まる。仲夏は昼が最も長くなり、仲冬は最も短くなる。季夏は徳が終わり、季冬は刑が終わる。だから正月に政を誤れば、七月に涼風が来ない。二月に誤れば、八月に雷がおさまらない。三月に誤れば、九月に霜が降りない。四月に誤れば、十月に凍らない。五月に誤れば、十一月に冬ごもりの虫が冬に住処を出る。六月に誤れば、十二月に草木が葉を落とさない。七月に誤れば、正月に大寒が解けない。八月に誤れば、二月に雷が鳴らない。九月に誤れば、三月に春風が渡らない。十月に誤れば、四月に草木が実らない。十一月に誤れば、五月に雹と霜が降る。十二月に誤れば、六月に五穀が乱れる。春に夏の令を行えば漏れ、秋の令を行えば水が出、冬の令を行えば引き締まりすぎる。夏に春の令を行えば風が吹き、秋の令を行えば荒れ、冬の令を行えば伸びが止まる。秋に夏の令を行えば花が咲き、春の令を行えば茂り、冬の令を行えば減る。冬に春の令を行えば漏れ、夏の令を行えば旱し、秋の令を行えば霧が立つ。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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孫子・九変篇孫子曰く、凡そ兵を用うるの法は、将、命を君より受け、軍を合し衆を聚む。圮地には舍せず、衢地には交を合し、絶地には留まらず、囲地には則ち謀り、死地には則ち戦ふ。途に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城に攻めざる所有り、地に争はざる所有り、君命に受けざる所有り。
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孫子・火攻篇火は外より発すべく、内を待つ無く、時を以て之を発す。
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説苑・權謀孔子齊景公と坐す。左右白して曰く、「周使來りて廟燔くと言ふ」と。齊景公出でて問ひて曰く、「何の廟ぞや」と。孔子曰く、「是れ釐王の廟なり」と。景公曰く、「何を以て之を知る」と。孔子曰く、「詩に云ふ、『皇皇たる上帝、其の命忒はず』と。天の人に與するや、必ず徳有るに報ゆ。禍も亦た之の如し。夫れ釐王は文武の制を變じて玄黃の宮室を作り、輿馬奢侈にして振ふべからず。故に天其の廟に殃す。是を以て之を知る」と。景公曰く、「天何ぞ其の身に殃せずして其の廟に殃するや」と。子曰く、「天は文王の故を以てなり。若し其の身に殃せば、文王の祀、無乃ち絶えんか。故に其の廟に殃して以て其の過を章かにす」と。左右入りて報じて曰く、「周の釐王の廟なり」と。景公大いに驚き、起ちて拜して曰く、「善き哉、聖人の智、豈に大ならざらんや」と。
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荀子・大略篇凡そ物は乗じて来たる有り。其の出づるに乗ずる者は、是れ其の反(かへ)りなり。
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風姿花伝・第七 別紙口伝一、抑、因果とて、よきあしき時のあるも、公案を尽して見るに、ただめづらしき、めづらしからぬの二つなり。おなじ上手にておなじ能を、昨日今日見れども、おもしろやと見えつる事の、今またおもしろくもなき時のあるは、昨日おもしろかりつる心ならひに、今日はめづらしからぬによりて、わるしと見るなり。その後またよき時のあるは、先にわるかりつるものをと思ふ心、まためづらしきに還りて、おもしろくなるなり。されば、この道をきはめをはりて見れば、花とて別にはなきものなり。奥義をきはめて、よろづにめづらしき理をわれと知るならでは、花はあるべからず。経にいはく、善悪不二、邪正一如とあり。本来より、よきあしきとは何をもて定むべきや。ただ時によりて用足る物をばよき物とし、用足らぬをあしき物とす。この風体の品々も、当世の衆人諸所にわたりて、その時のあまねき好みによりて取出す風体、これ用足る為の花なるべし。ここにこの風体をもてあそめば、かしこにまた余の風体を賞翫す。これ、人々心々の花なり。いづれをまこととせんや。ただ時に用ゆるをもて花と知るべし。
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説苑・說叢夫れ水は山に出でて海に入り、稼は田に生じて廩に藏す。聖人は生ずる所を見れば則ち歸する所を知る。