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淮南子 / 天文訓

天地以設,分而爲陰陽,陽生於陰,陰生於陽,陰陽相錯,四維乃通,或死或生,万物乃成。蚑行喙息,莫貴於人。孔竅肢體,皆通於天。天有九重,人亦有九竅。天有四時,以制十二月;人亦有四肢,以使十二節。天有十二月,以制三百六十日;人亦有十二肢,以使三百六十節。故舉事而不順天者,逆其生者也。以日冬至數來歲正月朔日,五十日者,民食足;不滿五十日,日减一斗;有餘日,日益一升。有其歲司也。

新字:天地以設,分而為陰陽,陽生於陰,陰生於陽,陰陽相錯,四維乃通,或死或生,万物乃成。蚑行喙息,莫貴於人。孔竅肢体,皆通於天。天有九重,人亦有九竅。天有四時,以制十二月;人亦有四肢,以使十二節。天有十二月,以制三百六十日;人亦有十二肢,以使三百六十節。故舉事而不順天者,逆其生者也。以日冬至数来歳正月朔日,五十日者,民食足;不満五十日,日减一斗;有余日,日益一升。有其歳司也。

書き下し

天地以て設けられ、分かれて陰陽と爲る。陽は陰に生じ、陰は陽に生ず。陰陽相い錯わりて、四維乃ち通じ、或いは死し或いは生じ、萬物乃ち成る。蚑行喙息、人より貴きは莫し。孔竅肢體、皆な天に通ず。天に九重有り、人にも亦た九竅有り。天に四時有り、以て十二月を制す。人にも亦た四肢有り、以て十二節を使う。天に十二月有り、以て三百六十日を制す。人にも亦た十二肢有り、以て三百六十節を使う。故に事を舉げて天に順わざる者は、其の生を逆らう者なり。日冬至を以て來歲の正月朔日を數え、五十日なる者は、民の食足る。五十日に滿たざれば、日に一斗を減じ、餘る日有れば、日に一升を益す。其の歲司有るなり。

現代語訳

天地が設けられて、分かれて陰陽となった。陽は陰から生まれ、陰は陽から生まれる。陰と陽が入り交じって、四方の維がはじめて通じ、あるものは死にあるものは生き、万物ができあがる。這うもの口で息をするもののうち、人より貴いものはない。穴と手足は、みな天に通じている。天に九つの重なりがあり、人にも九つの穴がある。天に四季があって十二か月を定める。人にも四肢があって十二の節を使う。天に十二か月があって三百六十日を定める。人にも十二の肢があって三百六十の節を使う。だから事を起こして天に従わない者は、自分の生に逆らう者である。冬至から翌年の正月の朔日までを数えて、五十日であれば民の食は足りる。五十日に満たなければ一日ごとに一斗を減じ、余る日があれば一日ごとに一升を増す。それがその年の司るところである。

解説

天と人の対応を、数で並べた段です。九重と九竅、四時と四肢、十二月と十二肢、三百六十日と三百六十節。「事を舉げて天に順わざる者は、其の生を逆らう者なり」。天に背くことが、そのまま自分の体に背くことになる、という結論です。締めは急に実務へ降りて、冬至から正月朔日までの日数で作柄を見積もる方法が示されます。五十日を基準に、一日ごとに一斗、一升と増減させる目安です。

この章句が説くこと

陽は陰に生じ陰は陽に生ず陰陽相い錯わりて四維乃ち通ず天に九重有り人にも亦た九竅有り天に十二月有り以て三百六十日を制す人にも亦た十二肢有り事を舉げて天に順わざる者は其の生を逆らう者なり天人対応

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