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淮南子 / 天文訓

甲子氣燥濁,丙子氣燥陽,戊子氣溼濁,庚子氣燥寒,壬子氣清寒。丙子干甲子,蟄蟲早出,故雷早行。戊子干甲子,胎夭卵毈,鳥蟲多傷。庚子干甲子,有兵。壬子干甲子,春有霜。戊子干丙子,霆。庚子干丙子,夷。壬子干丙子,雹。甲子干丙子,地動。庚子干戊子,五穀有殃。壬子干戊子,夏寒雨霜。甲子干戊子,介蟲不為。丙子干戊子,大旱,眾封熯。壬子干庚子,大剛,魚不為。甲子干庚子,草木再死再生。丙子干庚子,草木復榮。戊子干庚子,歲或存或亡。甲子干壬子,冬乃不藏。丙子干壬子,星隊。戊子干壬子,蟄蟲冬出其鄉。庚子干壬子,冬雷其鄉。

新字:甲子気燥濁,丙子気燥陽,戊子気溼濁,庚子気燥寒,壬子気清寒。丙子干甲子,蟄虫早出,故雷早行。戊子干甲子,胎夭卵毈,鳥虫多傷。庚子干甲子,有兵。壬子干甲子,春有霜。戊子干丙子,霆。庚子干丙子,夷。壬子干丙子,雹。甲子干丙子,地動。庚子干戊子,五穀有殃。壬子干戊子,夏寒雨霜。甲子干戊子,介虫不為。丙子干戊子,大旱,眾封熯。壬子干庚子,大剛,魚不為。甲子干庚子,草木再死再生。丙子干庚子,草木復栄。戊子干庚子,歳或存或亡。甲子干壬子,冬乃不蔵。丙子干壬子,星隊。戊子干壬子,蟄虫冬出其鄉。庚子干壬子,冬雷其鄉。

書き下し

甲子は氣燥濁、丙子は氣燥陽、戊子は氣溼濁、庚子は氣燥寒、壬子は氣清寒なり。丙子甲子を干せば、蟄蟲早く出づ。故に雷早く行く。戊子甲子を干せば、胎夭え卵毈し、鳥蟲傷つくこと多し。庚子甲子を干せば、兵有り。壬子甲子を干せば、春に霜有り。戊子丙子を干せば、霆あり。庚子丙子を干せば、夷たいらぐ。壬子丙子を干せば、雹あり。甲子丙子を干せば、地動く。庚子戊子を干せば、五穀に殃有り。壬子戊子を干せば、夏寒く雨霜あり。甲子戊子を干せば、介蟲爲らず。丙子戊子を干せば、大旱し、眾封熯く。壬子庚子を干せば、大いに剛く、魚爲らず。甲子庚子を干せば、草木再び死し再び生ず。丙子庚子を干せば、草木復た榮ゆ。戊子庚子を干せば、歲或いは存し或いは亡ぶ。甲子壬子を干せば、冬乃ち藏せず。丙子壬子を干せば、星隊つ。戊子壬子を干せば、蟄蟲冬に其の鄉を出づ。庚子壬子を干せば、冬に其の鄉に雷あり。

現代語訳

甲子は気が乾いて濁り、丙子は気が乾いて陽、戊子は気が湿って濁り、庚子は気が乾いて寒く、壬子は気が清らかで寒い。丙子が甲子を犯せば、冬ごもりの虫が早く出る。だから雷も早く鳴る。戊子が甲子を犯せば、胎児は流れ卵は孵らず、鳥や虫の損なわれることが多い。庚子が甲子を犯せば、戦がある。壬子が甲子を犯せば、春に霜が降りる。戊子が丙子を犯せば、稲妻がある。庚子が丙子を犯せば、平らぐ。壬子が丙子を犯せば、雹が降る。甲子が丙子を犯せば、地が動く。庚子が戊子を犯せば、五穀に災いがある。壬子が戊子を犯せば、夏が寒く霜が降る。甲子が戊子を犯せば、甲羅のある虫が育たない。丙子が戊子を犯せば、大旱魃となり、あちこちが焼ける。壬子が庚子を犯せば、ひどく強張って魚が育たない。甲子が庚子を犯せば、草木が二度死んで二度生える。丙子が庚子を犯せば、草木がまた茂る。戊子が庚子を犯せば、その年は保つか滅ぶかである。甲子が壬子を犯せば、冬なのに閉じこもらない。丙子が壬子を犯せば、星が落ちる。戊子が壬子を犯せば、冬ごもりの虫が冬にその里を出る。庚子が壬子を犯せば、冬にその里で雷が鳴る。

解説

前の段で決めた七十二日ごとの支配に、別の気が割り込んだ場合の一覧です。五つの支配それぞれに四通りの侵入があり、二十通りの異変が並びます。整理の仕方が徹底しているのが見どころで、季節はずれの現象を、どの気がどこに割り込んだかで逆算できる形になっています。「甲子壬子を干せば、冬乃ち藏せず」。冬なのに虫が出ている、といった観察から、原因の側を読み取る表です。

この章句が説くこと

甲子は気燥濁丙子は気燥陽戊子は気溼濁丙子甲子を干せば蟄虫早く出づ故に雷早く行く壬子戊子を干せば夏寒く雨霜あり甲子壬子を干せば冬乃ち蔵せず異変干渉

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