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淮南子 / 天文訓

天受日月星辰,地受水潦塵埃。昔者共工與顓頊爭為帝,怒而觸不周之山,天柱折,地維絕。天傾西北,故日月星辰移焉;地不滿東南,故水潦塵埃歸焉。天道曰圓,地道曰方。方者主幽,圓者主明。明者,吐氣者也,是故火曰外景;幽者,含氣者也,是故水曰內景。吐氣者施,含氣者化,是故陽施陰化。天之偏氣,怒者為風;地之含氣,和者為雨。

新字:天受日月星辰,地受水潦塵埃。昔者共工与顓頊争為帝,怒而触不周之山,天柱折,地維絶。天傾西北,故日月星辰移焉;地不満東南,故水潦塵埃帰焉。天道曰円,地道曰方。方者主幽,円者主明。明者,吐気者也,是故火曰外景;幽者,含気者也,是故水曰内景。吐気者施,含気者化,是故陽施陰化。天之偏気,怒者為風;地之含気,和者為雨。

書き下し

天は日月星辰を受け、地は水潦塵埃を受く。昔者共工と顓頊と帝爲るを爭い、怒りて不周の山に觸れ、天柱折れ、地維絕ゆ。天西北に傾く、故に日月星辰焉に移る。地東南に滿たず、故に水潦塵埃焉に歸す。天道は圓と曰い、地道は方と曰う。方なる者は幽を主り、圓なる者は明を主る。明なる者は、氣を吐く者なり、是の故に火を外景と曰う。幽なる者は、氣を含む者なり、是の故に水を内景と曰う。氣を吐く者は施し、氣を含む者は化す。是の故に陽は施し陰は化す。天の偏氣、怒る者は風と為る。地の含氣、和する者は雨と為る。

現代語訳

天は日月と星を受け、地は水たまりと塵を受ける。昔、共工と顓頊が帝の位を争い、共工は怒って不周の山にぶつかり、天の柱が折れ、地を繋ぐ綱が切れた。天は西北に傾いた、だから日月と星はそちらへ移る。地は東南が満ちていない、だから水たまりと塵はそちらへ集まる。天の道は円といい、地の道は方という。方なるものは暗いところを司り、円なるものは明るいところを司る。明るいものは気を吐くものである、だから火を外の光という。暗いものは気を含むものである、だから水を内の光という。気を吐くものは施し、気を含むものは化する。だから陽は施し陰は化する。天の偏った気で、怒ったものが風となる。地の含んだ気で、和らいだものが雨となる。

解説

神話をそのまま自然の説明に使っている段です。天の柱が折れたから星は西へ流れ、地の綱が切れたから水は東南へ集まる。中国の地形と天体の動きを、一つの事件で説明しきっています。後半は円と方の対で、火と水を並べました。「火を外景と曰う」「水を内景と曰う」。火は光を外に出し、水は光を内に映す。同じ光でも向きが逆だ、と。そこから陽は施し陰は化する、という役割の違いに繋げています。

この章句が説くこと

共工と顓頊と帝為るを争い怒りて不周の山に触れ天柱折れ地維絶ゆ天西北に傾く故に日月星辰焉に移る天道は円と曰い地道は方と曰う気を吐く者は施し気を含む者は化す天地神話

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