弟子規 / 餘力學文・列典籍
列典籍、有定處、讀看畢、還原處 雖有急、卷束齊、有缺壞、就補之
新字:列典籍、有定処、読看畢、還原処 雖有急、巻束斉、有欠壊、就補之
書き下し
典籍を列ぬるには、定まれる処有り。読み看畢われば、原の処に還せ。 急有りと雖も、巻は束ねて斉え、缺け壊るる有らば、就ち之を補え。
現代語訳
書物を並べるには、決まった場所を持ちなさい。読み終えたら、もとの場所に返しなさい。 急ぎの用があっても、巻物は束ねて揃えておき、欠けたり傷んだりしていたら、すぐに繕いなさい。
解説
書物の置き場所を決め、読んだら戻し、急ぎのときでも巻を揃え、傷んだらすぐ補修するという、書物の扱いを具体的に述べた条です。当時の書物は貴重品で、巻物や帙の形で伝わっていたため、扱いの丁寧さがそのまま学びへの敬意を表しました。現代の職場では、資料や道具の定位置を決め、使ったら戻し、壊れたら早く直すことに相当します。探す時間が減るだけでなく、次に使う人への思いやりにもなります。急いでいるときこそ、もとに戻す一手間が全体の効率を守ります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
典籍定処原の処に還す巻補う整理
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