弟子規 / 謹・步從容
步從容、立端正、揖深圓、拜恭敬 勿踐閾、勿跛倚、勿箕踞、勿搖髀
新字:歩従容、立端正、揖深円、拝恭敬 勿践閾、勿跛倚、勿箕踞、勿揺髀
書き下し
歩は従容、立つは端正、揖は深く円かに、拝は恭敬なれ。 閾を践む勿かれ、跛倚する勿かれ、箕踞する勿かれ、髀を揺らす勿かれ。
現代語訳
歩くときはゆったりと、立つときは姿勢を正し、会釈は深く丸みをもって、拝礼はうやうやしくしなさい。 敷居を踏んではいけません。片足に寄りかかって立ってはいけません。足を投げ出して座ってはいけません。腿を揺すってはいけません。
解説
歩く、立つ、礼をするという基本動作を整えたうえで、してはならない四つの所作を挙げています。敷居を踏まないのは、家の門を尊ぶ古い礼の感覚によります。箕踞は、足を投げ出して箕のような形に座る無作法のことです。姿勢や癖は、本人が気づかないところで相手に印象を与えます。商談で貧乏ゆすりをしたり、椅子にもたれて足を投げ出したりすれば、中身以前に信頼を損ねます。逆に、落ち着いた歩みと端正な立ち姿は、それだけで安心感を生みます。動作を整えることは、心を整える近道でもあります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
従容端正揖拝勿践閾箕踞姿勢
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