弟子規 / 出則弟・兄道友
兄道友、弟道恭、兄弟睦、孝在中 財物輕、怨何生、言語忍、忿自泯
新字:兄道友、弟道恭、兄弟睦、孝在中 財物軽、怨何生、言語忍、忿自泯
書き下し
兄は友なるを道とし、弟は恭なるを道とす。兄弟睦まじければ、孝は中に在り。 財物を軽んずれば、怨み何ぞ生ぜん。言語に忍べば、忿り自ずから泯ぶ。
現代語訳
兄は弟をいつくしみ、弟は兄をうやまうことを道とします。兄弟が睦まじければ、孝はその中にすでにあります。 財物を軽く見れば、恨みがどうして生まれるでしょう。言葉をこらえれば、怒りはおのずと消えます。
解説
ここから「出則弟」の章、家の外へ出て人と交わる心得に入ります。兄は友愛、弟は恭敬と役割を分けつつ、兄弟が睦まじければ親も安らぐので孝はその中にある、と説きます。後半の、財物への執着が恨みを生み、売り言葉をこらえれば怒りが消えるという観察は、相続や家業をめぐる争いの絶えない社会を背景にしています。職場でも、揉めごとの種は金銭と言葉に集まりがちです。損得への固執をゆるめ、一呼吸おいてから返す習慣が、同僚との関係を守ります。長幼の序を現代では、役割への敬意と読み替えられます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
兄道友弟道恭兄弟睦財物軽言語忍忿泯
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