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弟子規 / 入則孝・親愛我

親愛我、孝何難、親憎我、孝方賢 親有過、諫使更、怡吾色、柔吾聲 諫不入、悅復諫、號泣隨、撻無怨

新字:親愛我、孝何難、親憎我、孝方賢 親有過、諫使更、怡吾色、柔吾声 諫不入、悦復諫、号泣随、撻無怨

書き下し

親我を愛せば、孝何ぞ難からん。親我を憎めば、孝方に賢なり。 親に過ち有らば、諫めて更めしめ、吾が色を怡ばしめ、吾が声を柔らげよ。 諫め入れられざれば、悦ばしめて復た諫め、号泣して随い、撻つとも怨むこと無かれ。

現代語訳

親が自分を愛してくれるなら、孝を尽くすのは難しくありません。親が自分を憎むときにこそ、孝は本当にすぐれたものになります。 親に過ちがあれば、諫めて改めてもらいなさい。そのとき顔つきをおだやかにし、声をやわらげなさい。 諫めを聞き入れられなければ、機嫌のよいときを待ってもう一度諫め、泣きながらあとに付き従い、たとえ打たれても恨んではいけません。

解説

都合のよい相手に誠実なのは容易で、試されるのは扱いにくい相手に対するときだ、という鋭い前半です。後半は、過ちを諫める作法を、表情と声の調子にまで落として説きます。『論語』里仁篇にも、親を諫めて聞かれなくても敬意を保つ趣旨の言葉があります。ただ、打たれても恨むなという結びは、成立当時の親子観を映したもので、現代にそのまま求めるべきではありません。読むべきは、正しいことを言うときこそ穏やかに、時機を待って繰り返す、という諫言の技術です。上司への進言にも使えます。
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この章句が説くこと

孝何難諫怡色柔声悦復諫撻無怨諫言

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