弟子規 / 入則孝・事雖小
事雖小、勿擅為、苟擅為、子道虧 物雖小、勿私藏、苟私藏、親心傷
新字:事雖小、勿擅為、苟擅為、子道虧 物雖小、勿私蔵、苟私蔵、親心傷
書き下し
事小なりと雖も、擅に為す勿かれ。苟くも擅に為さば、子の道虧く。 物小なりと雖も、私に藏す勿かれ。苟くも私に藏さば、親の心傷む。
現代語訳
事が小さくても、勝手にしてはいけません。もし勝手にすれば、子としての道を欠きます。 物が小さくても、こっそりしまいこんではいけません。もしこっそり隠せば、親の心を傷つけます。
解説
小さいことだから、少しだからと、断りなく動き、黙って取っておく。その気軽さを戒める条です。大きな不正も、はじめは小さな自己判断や隠しごとから始まるという見方が、短い対句に込められています。三字句をたたみかける調子で、覚えやすいのも子ども向けの書らしい工夫です。現代の組織に置き換えると、報告や承認を省く小さな独断、経費や備品の私物化に近い感覚があてはまります。規模の大小ではなく、周りの信頼を損なうかどうかで線を引く、という読み方ができます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
擅為私蔵事雖小物雖小子道親心
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