長短経 / 将体
獲城者割之〔賞功臣也、〕獲地者裂之〔賜功榮者、〕獲國者守之〔得其國、必封賢以守之。昔吳伐越、得而不守、所以終敗也。〕獲阨塞之、獲難屯之、獲財散之。
新字:獲城者割之〔賞功臣也、〕獲地者裂之〔賜功栄者、〕獲国者守之〔得其国、必封賢以守之。昔呉伐越、得而不守、所以終敗也。〕獲阨塞之、獲難屯之、獲財散之。
書き下し
城を獲る者は之を割き〔功臣を賞するなり〕、地を獲る者は之を裂き〔功栄ある者に賜う〕、国を獲る者は之を守り〔其の国を得ば、必ず賢を封じて以て之を守らしむ。昔、呉は越を伐ちて、得て守らず。終に敗るる所以なり〕、阨を獲れば之を塞ぎ、難を獲れば之に屯し、財を獲れば之を散ず。
現代語訳
城を得たら分け与え〔功臣を賞する〕、土地を得たら裂いて与え〔功と栄誉のある者に賜う〕、国を得たら守り〔国を得たら必ず賢者を封じて守らせる。昔、呉は越を伐って得たのに守らなかった。それが最後に敗れた理由である〕、狭い要所を得たら塞ぎ、険しい地を得たら駐屯し、財を得たら配る。
解説
勝ち取ったものの扱い方です。城や土地は功臣に分け与え、財は兵に配る。独り占めしないことで、次の戦いへの意欲が生まれる。一方で国を得たら、必ず賢者を置いて守らせる。呉は越を破りながら越を存続させて守りを固めなかったため、最後に越に滅ぼされた。成果は惜しみなく分配し、要となる拠点は確実に押さえる。分けるべきものと守るべきものを区別することが、勝利を長続きさせる条件なのです。

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