師導古典を学びたいすべての人に

長短経 / 懼戒

宣子曰、「齊桓、晉文不亦是乎?」〔皆庶賤也〕對曰、「齊桓、衛姬之子也、有寵于僖、有鮑叔牙、賓須無、隰朋以為輔佐、有莒、衛以為外主〔齊桓奔莒、衛、有舅氏之助。、〕有國、髙以為内主〔國氏、髙氏、齊上卿也。、〕從善如流、下善齊肅〔齊、嚴。肅、敬。、〕不藏賄〔清也、〕不從欲〔儉也、〕施舍不倦、求善不厭。以是有國、不亦宜乎?

新字:宣子曰、「斉桓、晋文不亦是乎?」〔皆庶賤也〕対曰、「斉桓、衛姫之子也、有寵于僖、有鮑叔牙、賓須無、隰朋以為輔佐、有莒、衛以為外主〔斉桓奔莒、衛、有舅氏之助。、〕有国、高以為内主〔国氏、高氏、斉上卿也。、〕従善如流、下善斉粛〔斉、厳。粛、敬。、〕不蔵賄〔清也、〕不従欲〔倹也、〕施舎不倦、求善不厭。以是有国、不亦宜乎?

書き下し

宣子曰く「斉桓・晋文も亦た是ならずや」と〔皆庶賤なり〕。対えて曰く「斉桓は衛姫の子なり。僖に寵有り。鮑叔牙・賓須無・隰朋有りて以て輔佐と為し、莒・衛有りて以て外主と為し〔斉桓は莒・衛に奔り、舅氏の助け有り〕、国・高有りて以て内主と為す〔国氏・高氏は斉の上卿なり〕。善に従うこと流るるが如く、善に下ること斉粛なり〔斉は厳、粛は敬なり〕。賄を蔵さず〔清なり〕、欲に従わず〔倹なり〕、施舎して倦まず、善を求めて厭わず。是を以て国を有つ。亦た宜ならずや。

現代語訳

韓宣子は言った。「斉の桓公や晋の文公も同じ境遇ではなかったか」〔どちらも庶子の身分だった〕。叔向は答えた。「斉の桓公は衛姫の子で、父の僖公に寵愛されていました。鮑叔牙・賓須無・隰朋を補佐とし、莒と衛を外の後ろ盾とし〔桓公は莒・衛に亡命し、母方の助けがあった〕、国氏・高氏を国内の後ろ盾としました〔国氏・高氏は斉の上卿〕。善いことに従うのは水が流れるようで、善い人にへりくだるのは厳かで恭しかった〔斉は厳、粛は敬〕。賄賂を貯めず〔清廉〕、欲に流されず〔倹約〕、施しを飽きずに行い、善を求めて嫌になることがありませんでした。これで国を持ったのは当然ではありませんか。

解説

韓宣子は、斉の桓公も晋の文公も亡命した庶子だったではないかと反論します。叔向は、同じ亡命者でも中身がまるで違うと答えました。桓公には、優れた補佐、外国の後ろ盾、国内の有力者の三層の支えがあった。そして本人が、善いことに従うのが水の流れるように素直で、賄賂を貯めず、施しを惜しまなかった。境遇が似ていても、周りの支えと本人の姿勢がそろっているかどうかで、結果は分かれるのです。

この章句が説くこと

懼戒叔向斉の桓公支持基盤素直比較

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる