長短経 / 懼戒
子干在晉、十三年矣。晉、楚之從、不聞達者、可謂無人、族盡親叛、可謂無主〔無親族在楚。、〕無舋而動、可謂無謀〔召子干時、楚未有大舋也。、〕為羈終世、可謂無人〔終身羈客在晉、是謂無民。、〕亡無愛徵、可謂無徳〔楚人無愛念之者。〕王虐而不忌〔靈王暴虐、無所畏忌、將自亡也。、〕楚君子干渉五難以殺舊君、誰能濟之?
新字:子干在晋、十三年矣。晋、楚之従、不聞達者、可謂無人、族尽親叛、可謂無主〔無親族在楚。、〕無舋而動、可謂無謀〔召子干時、楚未有大舋也。、〕為羈終世、可謂無人〔終身羈客在晋、是謂無民。、〕亡無愛徴、可謂無徳〔楚人無愛念之者。〕王虐而不忌〔霊王暴虐、無所畏忌、将自亡也。、〕楚君子干渉五難以殺旧君、誰能済之?
書き下し
子干は晋に在ること十三年なり。晋・楚の従、達者を聞かず。人無しと謂うべし。族尽き親叛く。主無しと謂うべし〔親族の楚に在る無し〕。釁無くして動く。謀無しと謂うべし〔子干を召す時、楚未だ大釁有らず〕。羈と為りて世を終う。民無しと謂うべし〔終身羈客として晋に在り、是れ民無しと謂う〕。亡びて愛徴無し。徳無しと謂うべし〔楚人に之を愛念する者無し〕。王は虐にして忌まず〔霊王は暴虐にして畏忌する所無く、将に自ら亡びんとす〕。楚君子干、五難を渉りて以て旧君を殺す。誰か能く之を済さん。
現代語訳
子干は晋にいること十三年になります。晋や楚で彼に従う者の中に、名の知れた者は聞きません。人がいないと言えます。一族は絶え親族は背いています。国内の主がいないと言えます〔楚に親族がいない〕。隙もないのに動きました。謀がないと言えます〔子干を呼んだとき、楚にはまだ大きな隙がなかった〕。一生を他国の客として過ごしています。民がいないと言えます〔生涯晋の客であったので、民がいないという〕。亡命しても慕われている兆しがありません。徳がないと言えます〔楚の人に子干を慕う者がいない〕。霊王は暴虐で何もはばからない〔霊王は暴虐で恐れるものがなく、自滅するだろう〕。子干は五つの難をすべて抱えたまま旧君を殺したのです。誰が成功させられましょう。
解説
この章句が説くこと
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