師導古典を学びたいすべての人に

長短経 / 三国権

吴縁江為國、無有内地、東西數千里、以藩籬自恃所敵者大、無有寜息。孫皓恣情任意、與下多忌、名臣重將、不復自信。是以孫秀之徒、皆畏逼而至。臣疑於朝、士困於野、無有保世之計、一定之心。平常之日、猶懐去就、兵臨之際、必有應者。終不能齊力致死、已可知也。其俗急速、不能持乆、弓弩㦸楯、不如中國、唯有水戰是其所便。一入其地、則長江非復所固、還保城池、則去長入短、而官軍懸進、人有致節之志。吴人戰於其地、有憑城之心。如此、軍不逾時、克可必矣。」帝深納焉。乃令王濬等滅吴。天下書同文、車同軌矣。

新字:呉縁江為国、無有内地、東西数千里、以藩籬自恃所敵者大、無有寜息。孫皓恣情任意、与下多忌、名臣重将、不復自信。是以孫秀之徒、皆畏逼而至。臣疑於朝、士困於野、無有保世之計、一定之心。平常之日、猶懐去就、兵臨之際、必有応者。終不能斉力致死、已可知也。其俗急速、不能持久、弓弩戟楯、不如中国、唯有水戦是其所便。一入其地、則長江非復所固、還保城池、則去長入短、而官軍懸進、人有致節之志。呉人戦於其地、有憑城之心。如此、軍不逾時、克可必矣。」帝深納焉。乃令王濬等滅呉。天下書同文、車同軌矣。

書き下し

呉は江に縁りて国を為し、内地有る無く、東西数千里、藩籬を以て自ら恃む。敵する所の者大にして、寧息有る無し。孫皓は情を恣にし意に任せ、下と与に忌むこと多し。名臣重将も、復た自ら信ぜず。是を以て孫秀の徒、皆逼らるるを畏れて至る。臣は朝に疑い、士は野に困しみ、保世の計、一定の心有る無し。平常の日にも猶お去就を懐く。兵臨むの際は、必ず応ずる者有らん。終に力を斉しくして死を致すこと能わざること、已に知るべきなり。其の俗は急速にして、久しきを持すること能わず。弓弩戟楯は中国に如かず。唯だ水戦のみ是れ其の便とする所なり。一たび其の地に入らば、則ち長江は復た固めとする所に非ず。還りて城池を保たば、則ち長を去りて短に入る。而して官軍懸かに進まば、人に節を致すの志有り。呉人は其の地に戦い、城に憑るの心有り。此くの如くんば、軍は時を逾えずして、克つこと必すべし」と。帝深く焉を納る。乃ち王濬等をして呉を滅ぼさしむ。天下、書は文を同じくし、車は軌を同じくす。

現代語訳

呉は長江に沿って国を作っており、奥地がなく、東西数千里を国境の垣根だけで頼みにしています。敵は大きく、休まる時がありません。孫皓は気ままに振る舞い、臣下を多く疑っています。名臣や重将でさえ、自分の身が安全だとは信じていません。だから孫秀のような者が皆迫害を恐れて晋に逃げてきたのです。臣は朝廷で疑われ、士は野で苦しみ、世を保つ計画も定まった心もありません。平常のときでさえ去就を考えているのですから、兵が迫れば必ず内応する者が出ます。最後まで力を合わせて死を尽くせないことは、もうわかっています。その風俗はせっかちで、長く持ちこたえられません。弓や弩、戟や盾は中原に及ばず、ただ水上の戦いだけが得意です。一度その地に入れば、長江はもう守りになりません。退いて城を守れば、長所を捨てて短所に入ることになります。官軍が遠く進めば、兵には命を賭ける志があり、呉の人は自分の土地で戦うので城に頼る心があります。こうなれば、軍は季節を越えずに必ず勝てます」。武帝は深くこれを受け入れ、王濬らに呉を滅ぼさせた。天下の文字は同じになり、車の轍の幅も同じになった。

解説

羊祜は呉の内部の状態を読みます。孫皓は臣下を疑い、重臣でさえ身の安全を信じられず、亡命者が相次いでいる。平時から去就を考えている人々は、敵が迫れば必ず内応する。そして呉の強みは水戦だけなので、陸に上がれば長所を失う。組織の強さは、兵や地形だけでなく、トップが部下にどれだけ安心を与えているかで決まります。疑われている部下は、外からの誘いを待っているのです。

この章句が説くこと

三国権羊祜孫皓疑心離反内応

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる