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長短経 / 覇図

乃遣其舍人王子春賫珍寳奉表推崇浚、浚謂子春曰、「石公一時英武、據有舊趙、成鼎峙之勢、何為稱藩於孤、其可信乎?」

新字:乃遣其舎人王子春賫珍宝奉表推崇浚、浚謂子春曰、「石公一時英武、拠有旧趙、成鼎峙之勢、何為称藩於孤、其可信乎?」

書き下し

乃ち其の舎人王子春を遣わし、珍宝を賫して表を奉じて浚を推崇せしむ。浚、子春に謂いて曰く「石公は一時の英武なり。旧趙に拠有し、鼎峙の勢いを成す。何為れぞ孤に藩と称するや。其れ信ず可きか」と。

現代語訳

そこで舎人の王子春を遣わし、珍宝を持たせて上表して王浚を推し立てさせた。王浚は王子春に言った。「石公は当代の英雄で武勇の人だ。もとの趙の地に拠って、鼎の脚のように並び立つ勢いを成している。どうして私に藩と称するのか。信じてよいものか」。

解説

王浚は疑いました。当然です。並び立つ勢力の当主が、わざわざ臣下を名乗ってくる。話がうますぎる。ここで疑いを口に出したことが、むしろ隙になります。疑問を相手にぶつければ、相手は答えを用意してくる。腑に落ちない話は、相手に説明させるのではなく、自分で確かめるべきでした。うますぎる話は、相手の説明ではなく自分の調べで判断するしかありません。王浚はそれを怠りました。

この章句が説くこと

覇図石勒王浚王子春疑い称藩

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