長短経 / 臣行
中實險詖、外貌小謹、巧言令色、又心疾賢。所以欲進則明其美、隱其惡、所以欲退則彰其過、匿其美、使主賞罰不當、號令不行。如此者、奸臣也。智足以飾非、辨足以行說、内離骨肉之親、外妬亂於朝廷。如此者、䜛臣也。
新字:中実険詖、外貌小謹、巧言令色、又心疾賢。所以欲進則明其美、隠其悪、所以欲退則彰其過、匿其美、使主賞罰不当、号令不行。如此者、奸臣也。智足以飾非、弁足以行説、内離骨肉之親、外妬乱於朝廷。如此者、讒臣也。
書き下し
中は実に険詖にして、外貌は小謹、巧言令色にして、又た心に賢を疾む。進めんと欲する所以は則ち其の美を明らかにして其の悪を隠す。退けんと欲する所以は則ち其の過ちを彰して其の美を匿す。主の賞罰をして当たらず、号令をして行われざらしむ。此くの如き者は奸臣なり。智は以て非を飾るに足り、弁は以て説を行うに足る。内は骨肉の親を離し、外は朝廷に妬乱す。此くの如き者は讒臣なり。
現代語訳
内心は実に険しく偏っていながら、外見は小さなことに慎み深く、言葉巧みで顔つきを取り繕い、しかも心では賢者を憎む。誰かを引き上げたいときにはその美点を明らかにして欠点を隠す。誰かを退けたいときにはその過ちを際立たせて美点を隠す。主君の賞罰を的外れにし、命令が行われないようにする。このような者は奸臣である。知恵は誤りを取り繕うに足り、弁舌は自説を通すに足る。内では肉親の間を裂き、外では朝廷を妬みで乱す。このような者は讒臣である。
解説
奸臣の手口が具体的です。引き上げたい人については長所だけを報告し、退けたい人については短所だけを報告する。情報の取捨だけで人事を操る。嘘をつかないので指摘もできません。外貌は小謹、つまり細かいことにはきちんとしている。だから信用される。信頼できる人が持ってくる情報ほど、何が省かれているかを疑う必要があります。
この章句が説くこと
臣行六邪奸臣讒臣情報操作賞罰
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