韓非子 / 八姦第九
爲人臣者求諸侯之辯士,養國中之能說者,使之以語其私。爲巧文之言,流行之辭,示之以利勢,懼之以患害,施屬虚辭以壞其主,此之謂「流行」。
新字:為人臣者求諸侯之弁士,養国中之能説者,使之以語其私。為巧文之言,流行之辞,示之以利勢,懼之以患害,施属虚辞以壊其主,此之謂「流行」。
書き下し
人臣為る者は、諸侯の辯士を求め、國中の能説者を養い、之をして以て其の私を語り、巧文の言、流行の辭を為さしむ。
現代語訳
臣下たる者が、他国(他社)の弁が立つ人物を招き、自社内の口達者な者を養い、彼らに自分の私的なアジェンダを語らせ、巧みなレトリックや、流行の(もっともらしい)言葉を使わせる。
解説
家来たる者が、他国の弁の立つ者を招き、自国の中でも話し上手な者を養い、彼らに自分の私的な思惑を語らせ、巧みに飾った言葉やその場限りの流行り言葉を用いさせることを、韓非子は「流行」と呼んで警戒します。組織の中で、ある幹部が外部の物知り顔の助言者や、社内で人を惹きつける話し上手な人物を使い、耳当たりの良い最新の言い回しを並べ立てて経営陣を丸め込み、自分の部門の利益や個人的な思惑を通そうとすることは、今も変わらず起こり得ます。上に立つ者は、言葉が巧みで説得力があるように聞こえるほど、かえってその中身と、語る者の本当の狙いを冷静に見極める必要があるのです。
この章句が説くこと
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