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長短経 / 察相

髙廣主方伯之坐〔從天中横列至髪際、凡七名、髙廣位在第三。髙廣忽發黄色、如兩人捉鼔者、將軍相也。〕陽尺主州佐之官〔横次髙廣、位在第四。陽尺亦主少出、方伯有氣、憂遠行也。〕武庫主兵甲典庫之吏〔横次陽尺、位在第五。〕輔角主逺州刺史之官〔横次武庫、位在第六。骨起色好、主黄門舎人之官也。〕邊地主邊州之任〔横次輔角、位在第七。有黑子、落難為奴也。〕

新字:高広主方伯之坐〔従天中横列至髪際、凡七名、高広位在第三。高広忽発黄色、如両人捉鼓者、将軍相也。〕陽尺主州佐之官〔横次高広、位在第四。陽尺亦主少出、方伯有気、憂遠行也。〕武庫主兵甲典庫之吏〔横次陽尺、位在第五。〕輔角主遠州刺史之官〔横次武庫、位在第六。骨起色好、主黄門舎人之官也。〕辺地主辺州之任〔横次輔角、位在第七。有黒子、落難為奴也。〕

書き下し

高広は方伯の坐を主る。〔天中より横に列して髪際に至るまで、凡そ七名。高広の位は第三に在り。高広に忽ち黄色を発して、両人の鼓を捉うるが如き者は、将軍の相なり。〕陽尺は州佐の官を主る。〔横に高広に次ぐ、位は第四に在り。陽尺は亦た少しく出づるを主る。方伯に気有れば、遠行を憂うるなり。〕武庫は兵甲典庫の吏を主る。〔横に陽尺に次ぐ、位は第五に在り。〕輔角は遠州刺史の官を主る。〔横に武庫に次ぐ、位は第六に在り。骨起き色好ければ、黄門舎人の官を主るなり。〕辺地は辺州の任を主る。〔横に輔角に次ぐ、位は第七に在り。黒子有れば、落難して奴と為るなり。〕

現代語訳

高広は地方長官の座をつかさどる。〔天中から横に並んで髪の生え際まで、全部で七つの名がある。高広の位置は第三である。高広に突然黄色が現れて、二人が鼓を持っているような形であれば、将軍の相である。〕陽尺は州の補佐官をつかさどる。〔横に高広に次ぐ、第四の位置である。陽尺はまた、少し外へ出ることをつかさどる。地方長官に気があれば、遠出を憂える。〕武庫は武器と倉庫を管理する吏をつかさどる。〔横に陽尺に次ぐ、第五の位置である。〕輔角は遠方の州の刺史の官をつかさどる。〔横に武庫に次ぐ、第六の位置である。骨が起こって色が良ければ、黄門舎人の官をつかさどる。〕辺地は辺境の州の任をつかさどる。〔横に輔角に次ぐ、第七の位置である。ほくろがあれば、落ちぶれて奴隷となる。〕

解説

額の中央から生え際へ向かって横に七つの部位が並び、中央に近いほど中央官庁、外へ行くほど地方・辺境の官に対応します。顔の上に官僚機構の地図がそのまま描かれているわけです。中央から遠いほど格が下がるという当時の感覚が、顔の空間配置に翻訳されている。人の顔を見ているようで、実は社会の構造を見ている。この篇を読むときの正しい距離の取り方がここにあります。

この章句が説くこと

察相高広辺地官制中央と地方空間

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