長短経 / 察相
天庭主上公、大丞相之氣〔天庭直下、次天中、有黑子、市死。〕司空主天宫、亦三公之氣〔司空直下、次天中、色惡、主上書、大吉〕中正主羣寮之氣、平品人物之司也〔中正直下、次司空、色好者、遷官轉職、若司空中正發赤色而歴歴者、在中正為縣官、在天庭為郡官州縣、蘭臺尚書、各視所部也。〕
新字:天庭主上公、大丞相之気〔天庭直下、次天中、有黒子、市死。〕司空主天宮、亦三公之気〔司空直下、次天中、色悪、主上書、大吉〕中正主羣寮之気、平品人物之司也〔中正直下、次司空、色好者、遷官転職、若司空中正発赤色而歴歴者、在中正為県官、在天庭為郡官州県、蘭台尚書、各視所部也。〕
書き下し
天庭は上公、大丞相の気を主る。〔天庭は直下して天中に次ぐ。黒子有れば市に死す。〕司空は天宮を主る、亦た三公の気なり。〔司空は直下して天中に次ぐ。色悪しければ、上書を主り、大吉なり。〕中正は群寮の気を主る、人物を平品するの司なり。〔中正は直下して司空に次ぐ。色好き者は、遷官転職す。若し司空・中正に赤色を発して歴歴たれば、中正に在れば県官と為り、天庭に在れば郡官と為る。州県・蘭台尚書は、各々部する所を視るなり。〕
現代語訳
天庭は上公・大丞相の気をつかさどる。〔天庭はまっすぐ下がって天中に次ぐところである。ここにほくろがあれば市中で処刑される。〕司空は天の宮をつかさどり、これも三公の気である。〔司空はまっすぐ下がって天中に次ぐ。色が悪ければ上奏をつかさどり、大吉である。〕中正は多くの官僚の気をつかさどり、人物を格付けする役目である。〔中正はまっすぐ下がって司空に次ぐ。色が良い者は昇進し転職する。もし司空と中正に赤い色がはっきり現れれば、中正にあれば県の官となり、天庭にあれば郡の官となる。州県や蘭台尚書は、それぞれ所属する部署を見る。〕
解説
額の中央線に沿って、天中・天庭・司空・中正と部位が並び、それぞれ官の高さに対応します。とくに中正の部位が人物を格付けする役目に当たっているのが象徴的です。当時の九品官人法では中正官が人物を評定していました。つまり顔の一点が、人事評価の役職そのものに割り当てられている。この体系がどれほど当時の官制に密着していたかがよく分かる箇所です。
この章句が説くこと
察相天庭司空中正官制九品
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