長短経 / 察相
犀及司空、龍角纖直者、三品之候也。〔又曰、胷背極厚、頭深且尖、及志雄體柔者、此皆三品侯也。司空從髪際直下、次天庭是也。龍角在睂頭上也。〕頭頂髙深、龍犀成就者、二品之候也。〔又曰、頭角竒起、支節合度、及貎傑性安者、此皆二品之候也。夫容貎慷慨、舉止注翔、精爽清澄、神儀安定、言語審諦、不疾不徐、動息有恒、不輕不躁、喜怒不妄發、趨捨合物宜、聲色不變其情、榮枯不易其操、此謂神有餘者、主得貴位也。〕四倉盡滿、骨角俱明者、一品之候也。〔頭頸皆好、支節俱成、及容質姿美、顧視澄澈者、此皆一品之候也。〕
新字:犀及司空、竜角繊直者、三品之候也。〔又曰、胸背極厚、頭深且尖、及志雄体柔者、此皆三品侯也。司空従髪際直下、次天庭是也。竜角在眉頭上也。〕頭頂高深、竜犀成就者、二品之候也。〔又曰、頭角奇起、支節合度、及貎傑性安者、此皆二品之候也。夫容貎慷慨、舉止注翔、精爽清澄、神儀安定、言語審諦、不疾不徐、動息有恒、不軽不躁、喜怒不妄発、趨捨合物宜、声色不変其情、栄枯不易其操、此謂神有余者、主得貴位也。〕四倉尽満、骨角倶明者、一品之候也。〔頭頸皆好、支節倶成、及容質姿美、顧視澄澈者、此皆一品之候也。〕
書き下し
犀及び司空、龍角繊直なる者は、三品の候なり。〔又た曰く、胸背極めて厚く、頭深く且つ尖り、志は雄にして体は柔なる者、此れ皆な三品の候なり。司空は髪際より直下し、天庭に次ぐ是なり。龍角は眉頭の上に在るなり。〕頭頂高深、龍犀成就せる者は、二品の候なり。〔又た曰く、頭角奇起し、支節度に合い、貌は傑にして性は安き者、此れ皆な二品の候なり。夫れ容貌慷慨、挙止注翔、精爽清澄、神儀安定、言語審諦にして疾からず徐からず、動息恒有りて軽からず躁がしからず、喜怒妄りに発せず、趨捨は物の宜しきに合い、声色は其の情を変ぜず、栄枯は其の操を易えず、此れ神余り有る者と謂う。主として貴位を得るなり。〕四倉尽く満ち、骨角倶に明らかなる者は、一品の候なり。〔頭頸皆な好く、支節倶に成り、容質姿美にして、顧視澄澈なる者、此れ皆な一品の候なり。〕
現代語訳
伏犀と司空、龍角が細くまっすぐな者は、三品の相である。〔またこうも言う。胸と背が非常に厚く、頭が深くしかも尖り、志は雄々しく体は柔らかい者、これらはみな三品の相である。司空は髪の生え際からまっすぐ下がり、天庭に次ぐところである。龍角は眉頭の上にある。〕頭頂が高く深く、龍角と伏犀ができ上がっている者は、二品の相である。〔またこうも言う。頭の角が際立って起こり、手足の関節がつり合い、容貌は傑出して性質は安らかな者、これらはみな二品の相である。容貌は気概があり、立ち居は伸びやかで、精気は清く澄み、姿は安定し、言葉は正確で速すぎず遅すぎず、動きと休みに一定があって軽々しくも騒がしくもなく、喜怒をみだりに発せず、進退は物事の適切さに合い、声と顔色がその情によって変わらず、栄えても衰えてもその節操を変えない、これを神に余りがある者という。主として貴い位を得る。〕四つの倉がすべて満ち、骨と角がともに明らかな者は、一品の相である。〔頭と首がみな良く、手足の関節がすべて整い、容姿が美しく、視線が澄みきっている者、これらはみな一品の相である。〕
解説
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『長短経』察相伏犀明峻、輔角豊穠なる者は、五品の候なり。〔又た曰く、頸短く背隆く、乳闊く腹垂れ、鵞行虎歩なる者は、皆な五品の候なり。夫れ人の脳縫の骨起こり、前後長大なる者は、将軍二千石、兵を領するの相なり。髪際を出づるを伏犀と為す。聳峻鋭利を須つ、公侯の相なり。寛平を用いず、坎有る者は迍剝、峰有る者は大いに佳し。寛平なる者は、猶お食禄を為す。夫れ腹は端妍を須つ。故に曰く、馬腹龎龎たれば玉帛豊穠なり。〕辺地高深、福堂広厚なる者は、四品の候なり。〔又た曰く、頭高くして豊かに、上長く下短く、牛顧龍行なる者、此れ皆な四品の候なり。辺地は額角の髪際に近きに在り、福堂は眉尾の上に近きに在り。夫れ頭は高大を須つ。故に経に曰く、牛頭四方なれば、富貴隆昌。虎頭高く峙てば、富貴比び無し。象頭高広なれば、福禄長厚。犀頭嵂崒たれば、富貴鬱鬱。獅頭蒙洪なれば、福禄鍾まる所。虎行は将軍、鴈行は大富なり。〕
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