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長短経 / 任長

《淮南子》曰、「天下之物莫凶於奚毒、〔附子也。〕然而良醫槖而藏之、有所用也。麋之上山也、大章不能跂、及其下也、牧竪能追之、才有修短也。胡人便於馬、越人便於舟。異形殊類、易事則悖矣。」

新字:《淮南子》曰、「天下之物莫凶於奚毒、〔附子也。〕然而良医槖而蔵之、有所用也。麋之上山也、大章不能跂、及其下也、牧竪能追之、才有修短也。胡人便於馬、越人便於舟。異形殊類、易事則悖矣。」

書き下し

淮南子に曰く「天下の物、奚毒より凶なるは莫し。〔附子なり。〕然り而して良医は橐して之を蔵す、用うる所有ればなり。麋の山に上るや、大章も跂する能わず。其の下るに及びてや、牧竪も之を追う。才に修短有ればなり。胡人は馬に便し、越人は舟に便す。形を異にし類を殊にすれば、事を易うれば則ち悖る」と。

現代語訳

淮南子にこうある。「天下の物で、奚毒(トリカブト)より恐ろしいものはない。〔附子のことである。〕それでも良医は袋に入れてこれを蔵しておく。使い道があるからだ。大鹿が山を登るときは、足の速い大章でも追いつけない。しかし下ってくるときになれば、牛飼いの子供でも追える。才には長い短いがあるからだ。北方の胡人は馬を乗りこなし、南方の越人は舟を操る。姿かたちが違い種類が異なるのだから、仕事を入れ替えれば必ず失敗する」。

解説

毒草を捨てずに薬箱に入れておく良医の話です。扱いにくい人、毒のある人、癖の強い人を組織から外すのは簡単ですが、良医は袋に入れて取っておく。使う場面があるからです。続く大鹿の比喩がうまい。同じ鹿でも登りでは誰も追いつけず、下りでは子供でも追える。強い弱いは場面が決めるのであって、人に固定してついているのではありません。馬の胡人と舟の越人を入れ替えれば、両方とも無能になります。

この章句が説くこと

適材適所長所短所淮南子配置

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