韓非子 / 觀行第二十四
離朱易百步而難眉睫,非百步近而眉睫遠也,道不可也。故明主不窮烏獲以其不能自舉,不困離朱以其不能自見。因可勢,求易道,故用力寡而功名立。
新字:離朱易百歩而難眉睫,非百歩近而眉睫遠也,道不可也。故明主不窮烏獲以其不能自舉,不困離朱以其不能自見。因可勢,求易道,故用力寡而功名立。
書き下し
故に明主は烏獲を窮むるに、其の自ら舉ぐる能わざるを以てせず。離朱を困むるに、其の自ら見る能わざるを以てせず。可勢に因りて、易道を求む。
現代語訳
したがって、優れた君主は、烏獲に「自分自身を持ち上げろ」という不可能なことを強いない。離朱に「自分の睫毛を見ろ」という不可能なことを強いない。実現可能な情勢(可勢)に基づき、実行しやすい道(易道)を探す。
解説
目の良い離朱でさえ、百歩先のものは見分けられても自分のまつ毛は見えません。これは百歩が近くてまつ毛が遠いからではなく、そもそも人には無理な見え方だからです。同じように、優れた君主は、力持ちの烏獲に「自分で自分を持ち上げろ」というできない相談を強いたり、目の良い離朱に「自分のまつ毛を見ろ」という無理な注文をつけたりはしません。実際にできる状況を見極め、やりやすい道筋を探すのです。親が子に、上に立つ人が部下に、あるいは近所の当番に無理な要求を押しつけていないか、まず相手の置かれた状況や持てる力を見極め、その人に合った無理のないやり方を一緒に考えることが、物事をうまく運ばせる近道です。
この章句が説くこと
適材適所現実的な目標設定マネジメント強みを活かすリソース配分
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