長短経 / 大体
故稱設官分職、君之體也、委任責成、君之體也、好謀無倦、君之體也、寛以得衆、君之體也、含垢藏疾、君之體也。君有君人之體、其臣畏而愛之、此帝王所以成業也。
新字:故称設官分職、君之体也、委任責成、君之体也、好謀無倦、君之体也、寛以得衆、君之体也、含垢蔵疾、君之体也。君有君人之体、其臣畏而愛之、此帝王所以成業也。
書き下し
故に称す、官を設け職を分かつは君の体なり、任を委ねて成を責むるは君の体なり、謀を好みて倦むこと無きは君の体なり、寛にして衆を得るは君の体なり、垢を含み疾を蔵するは君の体なり、と。君に君人の体有れば、其の臣は畏れて之を愛す。此れ帝王の業を成す所以なり。
現代語訳
だからこう言われる。官職を設けて職務を分けるのが君主のあり方である。任せて成果を求めるのが君主のあり方である。よく相談して飽きないのが君主のあり方である。寛大であって人心を得るのが君主のあり方である。汚れを含み病をかかえこむのが君主のあり方である。君主に人の上に立つ者のあり方が備わっていれば、臣下は畏れながらもその君主を愛する。これが帝王が事業を成しとげる理由である。
解説
大体篇の結びで、君主の条件が五つに整理されます。組織を設計する、任せて結果だけを問う、人に相談しつづける、寛大で人が集まる、そして汚れも病も自分のうちに引き受ける。最後の含垢蔵疾が重い。上に立てば、責められるべきでない汚れまで自分のところへ流れてきます。それを下へ押し返さずに抱えるのが君主の体だ、というのです。畏れられるだけでも愛されるだけでも足りず、その両方が同時に起きる状態を趙蕤は理想としています。
この章句が説くこと
君主の器任せる寛容含垢蔵疾委任責成
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