墨子 / 雜守
守節出入使,主節必疏書,署其情,令若其事,而須其還報以劒驗之。節出,使所出門者,輒言節出時摻者名。百步一隊。……閣通守舍,相錯穿室。治複道,為築墉,墉善其上。先行徳計謀合乃入葆葆入守無行城無離舍諸守者審知卑城淺池而錯守焉晨暮卒歌以為度用人少易守
新字:守節出入使,主節必疏書,署其情,令若其事,而須其還報以劒験之。節出,使所出門者,輒言節出時摻者名。百歩一隊。……閣通守舎,相錯穿室。治複道,為築墉,墉善其上。先行徳計謀合乃入葆葆入守無行城無離舎諸守者審知卑城浅池而錯守焉晨暮卒歌以為度用人少易守
書き下し
節を守りて出入し使いすれば、節を主る者、必ず疏書して、其の情を署し、其の事の若きを令し、而して其の還り報ずるを須ちて劒を以て之を驗す。節、出づれば、出づる所の門を使う者、輒ち節の出づる時に摻る者の名を言う。百步に一隊。……閣、守舍に通じ、相い錯えて室を穿つ。複道を治め、為に墉を築き、墉、其の上を善くす。先ず徳を行い謀を計り、合いて乃ち葆に入る。葆に入りて守れば、行城する無く、舍を離るる無し。諸そ守る者は、審らかに城の卑く池の淺きを知りて錯りて焉を守る。晨暮、卒、歌いて以て度と為す。人を用うること少なくして守り易し。
現代語訳
割り符を持って出入りし使いをするときは、割り符を管理する者が必ず書き付けにして、事情を記し、その用件を命じ、戻って報告するのを待って照らし合わせて確かめる。割り符が出れば、その門を使う者が、割り符が出た時に持っていた者の名を報告する。百歩ごとに一隊。……守将の館に通じ、互いに交差して部屋を貫く。渡り廊下を整え、そのために塀を築き、塀の上を丁寧に仕上げる。まず徳を行い謀りごとを計り、合意ができてから人質の館に入る。館に入って守るときは、城壁を歩き回らず、宿舎を離れない。守る者はみな、城の低いところと堀の浅いところをはっきり知って、そこを重点的に守る。朝と夕方に兵が歌って、それを基準とする。人を少なく使って守りやすい。
解説
使いに出すときの記録の取り方です。出る前に事情を書き留め、戻ってから照らし合わせる。事後の確認ができるように、事前の記録を残しておく。あわせて、城の低いところと堀の浅いところを知って重点的に守るという指示があり、弱点を先に把握してから人を配ることで、少ない人数で守れると結んでいます。人が足りないなら、弱点を数えることが先です。
この章句が説くこと
記録照合弱点重点配置
関連する章句
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『墨子』雜守城守の司馬以上は、父母・昆弟・妻子、質として主の所に在り、乃ち以て堅く守る可し。都司空を署するに、大城は四人、二人。縣は面ごとに一。亭尉・次司空は、亭ごとに一人。吏の守る所に侍する者は、財、足り亷信にして、父母・昆弟・妻子、葆宫の中に在る者有り、乃ち侍吏と為るを得。諸そ吏は必ず質有りて、乃ち事に任ずるを得。大門を守る者二人、門を夾みて立ち、行く者をして其の外に趣かしむ。各おの四㦸、門を夾みて立ち、而して其の人、其の下に坐す。吏、日に五たび之を閲し、逋る者の名を上す。
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『墨子』雜守吏、各おの其の步界の中の財物の以て守備を佐く可き者を舉げて、上す。讒人有り、利人有り、惡人有り、善人有り、長人有り、謀士有り、勇士有り、巧士有り、使士有り、内人なる者、外人なる者有り、善人なる者有り、善く人に門する者有り。守、必ず其の然る所以の者を察し、名に應じて乃ち之を内る。民、相い惡み、若しくは吏を議し、吏の解く所は、皆な禮書して之を蔵し、以て告ぐるの至るを須ちて以て之を參驗す。睨る者の小にして五尺、卒とす可からざる者は、署吏と為し、官府若しくは舍に給事せしむ。
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『墨子』備城門老小の事とせざる者をして城上に守らしむ。術に當たらざる者なり。城、持ちて出づるには必ず眀填を為り、吏民をして皆な之を智知せしむ。一人より百人以上に従うも、持ちて出でて填章を操らざれば、人に従うも亦た故人に非ざれば、乃ち亦た稹章あるなり。千人の将以上、之を止め、行くを得しむる勿かれ。行きて吏卒、之に従わば、皆な斬り、具に以て上に聞す。此れ守城の重禁なり。夫れ姦の生ずる所、審らかにせざる可からざるなり。
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『墨子』雜守池水の亷に要有り害有らば、必ず疑人を為し、往來して夜を行く者をして之を射しめ、其の疏なる者を謀る。牆外の水中に竹を為ること尺、廣さ二步、下水に剪ること五寸、長短を雜え、前外の廉、三行、外は外に鄉い、内も亦た内に鄉う。三十步に一弩廬、廬の廣さ十尺、袤丈二尺。隊に急有らば、極めて急に其の近き者を發して往きて佐けしめ、其の次、其の處を襲う。
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『墨子』號令諸そ門下、朝夕に立ち若しくは坐するに、各おの年の少長を以て相い次がしめ、旦夕に位に就く。先ず功有り能有るを估り、其の餘は皆な次を以て立つ。五日にして、官、各おの喜戲し、居處荘ならず、人を侵侮するを好む者一を上す。諸そ人士の外使する者、來たらば、必ず合わせて以て執る有らしめ、将に出でて還らんとす。若し縣を行かば、必ず信人をして先ず舍室を戒めしめ、乃ち出でて門に迎え、守、乃ち入りて舍る。人の下と為る者は常に上を司り、隨いて行く。上に松ぐも下に隨わず、必ず須ちて隨う。客卒は主人を守り、及び以て守衛を為す。主人も亦た客卒を守る。城中の戍卒、其の邑、或いは以て寇を下せば、謹んで之に備え、數しば其の署を録す。邑を同じくする者は、共に守る所たらしむる勿かれ。階門の吏と符を為し、符、合えば人、勞う。符、合わざれば、牧え、守に言う。若し城に上る者、衣服、他、令の如くならざる者も。宿鼓は守の大門の中に在り。莫れて、騎若しくは使者、節を操りて城を閉づる者をして皆な執毚を以てせしむ。昏鼓、鼓すること十、諸門亭、皆な之を閉づ。行く者は斷ず。必ず擊ちて行く故を問い、乃ち其の罪を行う。晨に見えば、文鼓を掌り、行く者を縱す。諸そ城門の吏、各人、籥を請いて門を開き、已めば輒ち復た籥を上す。符節有らば、此の令を用いず。寇、至らば、樓鼓五、周鼓有り、小鼓を雜えて乃ち之に應ず。小鼓五、後れて軍に從えば、斷ず。
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『墨子』號令守樓は質宫に臨みて善く周し、必ず宻に樓を塗り、下をして上を見る無く、上は下を見、下は上に人有ると人無きとを知る無からしむ。守の親しく舉ぐる所の吏の貞亷忠信にして害無く事に任ず可き者は、其の飲食酒肉、禁ずる勿かれ。錢金・布帛・財物は各おの自ら之を守り、慎んで相い盜む勿かれ。葆宫の牆は必ず三重、牆の垣、守る者、皆な瓦釜を牆上に累ぬ。門に吏有り、門里を主る者、筦閉には必ず太守の節を須つ。葆衛には必ず戍卒の重厚なる者を取り、吏の忠信なる者、害無く事に任ず可き者を擇ぶを請う。将衛をして自ら十尺の垣を築き、周く牆を還らしむ。門・閨なる者は、令衛の司馬門に非ず。氣を望む者の舍は必ず太守に近くし、巫の舍は必ず公社に近くし、必ず之を敬神す。巫・祝・史と氣を望む者とは、必ず善言を以て民に告げ、請を以て守上に報じ、守、獨り其の請を知るのみ。氣を望むに與らずして妄りに不善の言を為して民を驚恐せしむれば、斷じて赦す勿かれ。