墨子 / 雜守
城守司馬以上,父母、昆弟、妻子有質在主所,乃可以堅守。署都司空,大城四人,二人。縣面一。亭尉、次司空,亭一人。吏侍守所者,財足、亷信,父母、昆弟、妻子有在葆宫中者,乃得為侍吏。諸吏必有質,乃得任事。守大門者二人,夾門而立,令行者趣其外。各四㦸,夾門立,而其人坐其下,吏曰五閲之,上逋者名。
新字:城守司馬以上,父母、昆弟、妻子有質在主所,乃可以堅守。署都司空,大城四人,二人。県面一。亭尉、次司空,亭一人。吏侍守所者,財足、亷信,父母、昆弟、妻子有在葆宫中者,乃得為侍吏。諸吏必有質,乃得任事。守大門者二人,夾門而立,令行者趣其外。各四㦸,夾門立,而其人坐其下,吏曰五閲之,上逋者名。
書き下し
城守の司馬以上は、父母・昆弟・妻子、質として主の所に在り、乃ち以て堅く守る可し。都司空を署するに、大城は四人、二人。縣は面ごとに一。亭尉・次司空は、亭ごとに一人。吏の守る所に侍する者は、財、足り亷信にして、父母・昆弟・妻子、葆宫の中に在る者有り、乃ち侍吏と為るを得。諸そ吏は必ず質有りて、乃ち事に任ずるを得。大門を守る者二人、門を夾みて立ち、行く者をして其の外に趣かしむ。各おの四㦸、門を夾みて立ち、而して其の人、其の下に坐す。吏、日に五たび之を閲し、逋る者の名を上す。
現代語訳
城を守る司馬以上の者は、父母も兄弟も妻子も人質として主君のもとにいて、それではじめて堅く守れる。都司空を置くとき、大きな城には四人、あるいは二人。県では一面に一人。亭尉と次席の司空は、亭ごとに一人。守将のそばに仕える役人は、財が足り清廉で信があり、父母や兄弟や妻子が人質の館にいる者だけが、侍吏になれる。役人はみな必ず人質を出してはじめて任に就ける。大門を守る者は二人、門を挟んで立ち、通る者を外側に回らせる。それぞれ四本の戟を門を挟んで立て、その者は下に座る。役人が一日に五度点検し、いない者の名を報告する。
解説
幹部ほど人質を出す、という制度です。守将のそばに仕える役人になる条件が、清廉であることと、家族が人質の館にいること。信頼を人柄だけに委ねず、構造で担保する。厳しい制度ですが、裏切りが致命傷になる状況では合理的な設計でもあります。
この章句が説くこと
人質信頼条件幹部制度
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