墨子 / 雜守
寇近,函收諸雜鄉金器若銅鐵及他可以佐守事者。先舉縣官室居、官府不急者,材之大小、長短及凡數,即急先發。寇薄,發屋伐木,雖有請謁,勿聴。入柴勿積魚鱗簮當隊,令易取也。材木不能盡入者燔之,無令寇得用之。積木,各以長短、小大、惡美形相從,城四面外各積其内,諸木大者皆以為關鼻,乃積聚之。
新字:寇近,函収諸雑鄉金器若銅鉄及他可以佐守事者。先舉県官室居、官府不急者,材之大小、長短及凡数,即急先発。寇薄,発屋伐木,雖有請謁,勿聴。入柴勿積魚鱗簮当隊,令易取也。材木不能尽入者燔之,無令寇得用之。積木,各以長短、小大、悪美形相従,城四面外各積其内,諸木大者皆以為関鼻,乃積聚之。
書き下し
寇、近づかば、函ちに諸そ雜鄉の金器若しくは銅鐵及び他の以て守事を佐く可き者を收む。先ず縣官の室居・官府の急ならざる者を舉げ、材の大小・長短及び凡數、即ち急ならば先ず發す。寇、薄れば、屋を發し木を伐る。請謁有りと雖も、聴く勿かれ。柴を入るるに魚鱗のごとく積むこと勿かれ。簮、隊に當たれば、取り易からしむるなり。材木の盡くは入るる能わざる者は之を燔き、寇の得て之を用うる無からしむ。木を積むに、各おの長短・小大・惡美の形を以て相い従え、城の四面の外、各おの其の内に積み、諸そ木の大なる者は皆な以て關鼻と為し、乃ち之を積聚す。
現代語訳
敵が近づいたら、ただちに各地の金属器や銅鉄、その他守りの助けになるものを集める。まず役所の建物や急を要しない官庁を挙げ、材の大小と長短と総数を記録し、急であれば先に取り壊す。敵が迫れば、家を壊し木を伐る。頼み込まれても聞いてはならない。柴を入れるとき、魚の鱗のように重ねて積んではならない。攻め口に当たるところは、取り出しやすくしておくためである。材木で全部は入れられないものは焼いてしまい、敵に使わせない。木を積むときは、長短と大小と良し悪しの形をそろえて分け、城の四面の外側からそれぞれ内側に積み、大きな木はみな取っ手を付けてから積み上げる。
解説
資材の集約と分類です。長短、大小、良し悪しで分けて積む。急いで取り出せるようにするためで、魚の鱗のように重ねるなという注意も同じ理由です。そして入れきれないものは焼く。持ち帰れないものを敵に残さない判断で、惜しむ気持ちを規則で断ち切っています。捨てる決断を、その場の判断に任せていないところが要点です。
この章句が説くこと
集約分類取り出し焼却備蓄
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