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墨子 / 雜守

葆民,先舉城中官府、民宅、室署,小大調處。葆者或欲從兄弟、知者,許之。外宅粟米、畜産、財物諸可以佐城者,送入城中,事即急,則使積門内。無過五十,寇至隨棄去,唯弇逮。

新字:葆民,先舉城中官府、民宅、室署,小大調処。葆者或欲従兄弟、知者,許之。外宅粟米、畜産、財物諸可以佐城者,送入城中,事即急,則使積門内。無過五十,寇至随棄去,唯弇逮。

書き下し

民を葆するに、先ず城中の官府・民宅・室署を舉げ、小大、處を調う。葆する者、或いは兄弟・知る者に従わんと欲すれば、之を許す。外宅の粟米・畜産・財物の諸そ以て城を佐く可き者は、送りて城中に入る。事、即ち急ならば、則ち門内に積ましむ。五十を過ぐる無し。寇、至らば隨いて棄て去る。唯だ弇い逮ぶのみ。

現代語訳

民を城内に収容するときは、まず城中の役所と民家と建物を数え上げ、大小に応じて場所を割り振る。収容される者が、兄弟や知り合いと一緒がいいと望めば、それを許す。城外の家の穀物や家畜や財物で城の助けになるものは、送って城内に入れる。事が急であれば、門の内側に積ませる。五十を超えないようにする。敵が至れば、そのまま捨てて去る。ただ覆って及ぶだけである。

解説

避難民の収容です。まず建物を数えて場所を割り振る。そして、兄弟や知人と一緒にしてほしいという願いは許す。効率だけで割り振らず、人のつながりを残す。長い籠城を耐えるのは人の関係なので、この一行は実務的な配慮でもあります。並べ方を少し譲ることで揉め事が減り、全体が早く落ち着く。人を数として動かさないほうが、結局は速いという判断です。

この章句が説くこと

収容配置避難配慮つながり

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