墨子 / 號令
節有驚,見寇越陳表,城上以麾指之,迹坐擊缶期,以戰備從麾所指。望舉一垂;入竟,舉二垂;狎郭,舉三垂;入垣舉四垂;狎城,舉五垂。夜以火,皆如此。去郭百步,牆垣、樹木小大盡伐除之,外空井盡窒之,無可得汲也,外空室盡發之,木盡伐之。諸可以攻城者盡内城中,令其人各有以記之。事已各以其記取之。事為之劵書其枚數。當隧枚木不能盡内,即燒之,無令客得而用之。人自大書版,著之其署忠。
新字:節有驚,見寇越陳表,城上以麾指之,迹坐擊缶期,以戦備従麾所指。望舉一垂;入竟,舉二垂;狎郭,舉三垂;入垣舉四垂;狎城,舉五垂。夜以火,皆如此。去郭百歩,牆垣、樹木小大尽伐除之,外空井尽窒之,無可得汲也,外空室尽発之,木尽伐之。諸可以攻城者尽内城中,令其人各有以記之。事已各以其記取之。事為之劵書其枚数。当隧枚木不能尽内,即焼之,無令客得而用之。人自大書版,著之其署忠。
書き下し
節に驚有りて、寇の陳表を越ゆるを見れば、城上、麾を以て之を指し、迹坐、缶を擊ちて期し、戰備を以て麾の指す所に從う。望めば一垂を舉げ、竟に入れば二垂を舉げ、郭に狎づけば三垂を舉げ、垣に入れば四垂を舉げ、城に狎づけば五垂を舉ぐ。夜は火を以てし、皆な此くの如し。郭を去ること百步、牆垣・樹木の小大、盡く之を伐り除き、外の空井、盡く之を窒ぎ、汲むを得可き無からしむ。外の空室、盡く之を發し、木、盡く之を伐る。諸そ以て城を攻む可き者は盡く城中に内れ、其の人をして各おの以て之を記す有らしむ。事、已めば各おの其の記を以て之を取る。事、之が劵書を為して其の枚數を書す。隧に當たる枚木の盡くは内るる能わざれば、即ち之を燒き、客の得て之を用うる無からしむ。人、自ら大いに版に書し、之を其の署に著く。
現代語訳
危急のときに、敵が陣の柱を越えるのが見えたら、城壁の上から旗で指し示し、足跡を追う者は器を打って合図し、戦の備えをして旗の指す方向に従う。見えたら一つ揚げ、境に入れば二つ、外郭に近づけば三つ、垣に入れば四つ、城に近づけば五つ揚げる。夜は火を使い、同じようにする。外郭から百歩の範囲は、塀も垣も樹木も大小すべて伐り除き、外の空き井戸はすべて塞いで水を汲めないようにし、外の空き家はすべて壊し、木はすべて伐る。城を攻めるのに使えるものはすべて城内に取り込み、持ち主にそれぞれ印を付けさせる。事が終われば、それぞれ印によって取り返す。証文を作って本数を書き記す。攻め口に当たる材木で全部は取り込めないものは、焼いてしまい、敵に使わせない。各人は自分の名を大きく板に書き、持ち場に掲げる。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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『墨子』號令士は十里を過ぐる無し。髙く便なる所に居りて表を樹て、表は三人、之を守る。北のかた城に至る者は三表、城上の烽燧と相い望み、晝は則ち烽を舉げ、夜は則ち火を舉ぐ。寇の從りて來たる所を聞き、審らかに寇の形の必ず攻むるを知らば、小城の自ら守り通ずる能わざる者を論じ、盡く其の老弱・粟米・畜産を葆す。卒を遣わす者は五十人を過ぐる無し。客、堞に至らば、之を去り、慎んで厭建する無かれ。者の曹は三百人を過ぐる無し。日暮れて之を出だし、幑幟を為して空隊の要塞に之れ人の往來する所は、迹す可き者をして里に三人を下る無く、平らかにして迹せしむ。各おの其の表を立て、城上、之に應ず。出でて陳表を越え、郭門の外に遮坐し、内に其の表を立て、卒の少なきをして門内に居らしめ、其の少多をして知る無からしむるも可なり。
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『墨子』雜守寇を望み見れば、一烽を舉ぐ。境に入れば、二烽を舉ぐ。妻を射れば、三烽を舉げ、一藍もて郭に㑹す。四烽を舉げ、二藍もて城に㑹す。五烽を舉げ、五藍。夜は火を以てすること、此くの數の如し。烽を守る者、事、急ならば、日暮れて之を出だし、皆な幑幟を為さしむ。距阜・山林、皆な以て迹す可からしめ、平眀にして迹す。迹無ければ、各おの其の表を立て、之を城に下す。應に田表を出だし置き、斥、郭の内外に坐し、旗幟を立て、卒、半ばは内に在り、多少をして知る可き無からしむ。即ち驚有らば、孔表を舉ぐ。寇を見れば、牧表を舉ぐ。城上、麾を以て之を指し、斥、步鼓し、旗を整えて以て戰に備え、麾の指す所に從う。田する者、男子は戰備して斥に從い、女子は函ちに走りて入る。即ち放たるるを見れば、傳を到し城に到る。表を正守する者三人、更たがわる立ちて捶表して望む。守、數しば騎若しくは吏をして旁らを行き視しめ、以て為す所の為を知る有り。其の曹、一鼓、寇を望み見れば、鼓し、傳えて城に到りて止む。
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『墨子』號令凡そ城を守る者は、函ちに敵を傷るを以て上と為す。其の日を延べ持久して以て救いの至るを待つは、守に眀らかなる者なり。必ず能く此くのごとくにして、乃ち能く城を守る。守城の法、敵、邑を去ること百里以上ならば、城将、今の如く、盡く五官及び百長を召し、富人重室の親を以て、之を官符に舍らしめ、謹んで信人をして之を守衛せしめ、謹宻を故と為す。乃ち城に傳え、守城の将營は三百人を下る無し。四面四門の将は、必ず功勞有るの臣及び死事の後の重き者を選擇し、從卒は各おの百人。門将は并せて他門を守り、他の上には必ず夾みて髙樓を為り、善く射る者をして焉に居らしむ。女郭・馮垣は一人一人、之を守り、重字の子をして使う。五十步に一擊。
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『墨子』號令人、自ら大いに版に書し、之を其の署の隔に著く。守、必ず自ら其の先後を謀り、其の署に非ずして妄りに之に入る者は、斷ず。署を離れ左右し、共に他署に入り、左右、捕らえず、私書を挾み、行きて請謁し、及び行書を為し、守事を釋てて私家の事を治め、卒民、相い家室・嬰兒を盜む者は、皆な斷じて赦す無し。人、舉げて之を藉す。符節無くして軍中を横行する者は、斷ず。客、城下に在らば、數しば其の署を易えて其の養を易うる無し。敵を譽めて少なきを以て衆しと為し、亂を以て治と為し、敵の攻の拙きを以て巧と為す者は、斷ず。客と主人と、相い與に言い及び相い藉するを得る無し。客、射るに書を以てするも、譽むるを得る無し。外、内に示すに善を以てするも、應ずるを得る無し。令に従わざる者は皆な斷ず。禁じて矢書を舉げ若しくは書を以て寇に射るを得る無し。令を犯す者は、父母・妻子、皆な斷じ、身は城上に梟す。能く之を捕らえ告ぐる者有らば、之に賞するに黄金二十斤。時に非ずして行く者は、唯だ守及び太守の節を摻りて使いする者のみ。
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『墨子』號令諸そ門下、朝夕に立ち若しくは坐するに、各おの年の少長を以て相い次がしめ、旦夕に位に就く。先ず功有り能有るを估り、其の餘は皆な次を以て立つ。五日にして、官、各おの喜戲し、居處荘ならず、人を侵侮するを好む者一を上す。諸そ人士の外使する者、來たらば、必ず合わせて以て執る有らしめ、将に出でて還らんとす。若し縣を行かば、必ず信人をして先ず舍室を戒めしめ、乃ち出でて門に迎え、守、乃ち入りて舍る。人の下と為る者は常に上を司り、隨いて行く。上に松ぐも下に隨わず、必ず須ちて隨う。客卒は主人を守り、及び以て守衛を為す。主人も亦た客卒を守る。城中の戍卒、其の邑、或いは以て寇を下せば、謹んで之に備え、數しば其の署を録す。邑を同じくする者は、共に守る所たらしむる勿かれ。階門の吏と符を為し、符、合えば人、勞う。符、合わざれば、牧え、守に言う。若し城に上る者、衣服、他、令の如くならざる者も。宿鼓は守の大門の中に在り。莫れて、騎若しくは使者、節を操りて城を閉づる者をして皆な執毚を以てせしむ。昏鼓、鼓すること十、諸門亭、皆な之を閉づ。行く者は斷ず。必ず擊ちて行く故を問い、乃ち其の罪を行う。晨に見えば、文鼓を掌り、行く者を縱す。諸そ城門の吏、各人、籥を請いて門を開き、已めば輒ち復た籥を上す。符節有らば、此の令を用いず。寇、至らば、樓鼓五、周鼓有り、小鼓を雜えて乃ち之に應ず。小鼓五、後れて軍に從えば、斷ず。
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『墨子』號令圍城の重禁。敵人、卒かに至らば、嚴しく吏民に令して、敢えて讙囂し、三最並び行き、相い視て坐して泣き涕を流すこと無からしむ。若し視て手を舉げて相い探り、相い指し相い呼び、相い歴り相い踵し、相い投じ相い擊ち、相い靡くに身及び衣を以てし、訟駮の言語、及び令に非ずして敵の動移を視る者は、斬る。伍人、得ざれば斬る。之を得れば除く。五人、城を踰えて敵に歸せば、伍人、得ざれば斬る。伯と敵に歸せば、隊吏、斬る。吏と敵に歸せば、隊将、斬る。