墨子 / 號令
守入城,先以為始,得輒宫養之,勿令知吾守衛之備。者為冀官父母妻子皆同其宫,賜衣食酒肉,信吏善待之。來若復,就間,守宫三難,外環隅為之樓,内環為樓,樓入葆宫丈五尺為復道。葆不得有室,三日一發席蓐,畧視之。布茅宫中,厚三尺以上。發必使鄉邑忠信善重士,有親戚、妻子,厚奉資之。必重發為養其親若妻子,為冀舍,無與員同所,給食之酒肉。遣他奉資之如前反,相參審,信,厚賜之。三發三信,重賜之。不欲受賜而欲為吏者,許之二百石之吏,守珮授之印。其不欲為吏而欲受購賞禄,皆如前。有能入深至主國者,問之審信,賞之倍他其不欲受賞而欲為吏者,許之三石之扞士受賞賜者,守必身自致之其親之其親之所,見其見守之任。其欲復以佐上者,其購賞、爵禄、罪人倍之。
新字:守入城,先以為始,得輒宫養之,勿令知吾守衛之備。者為冀官父母妻子皆同其宫,賜衣食酒肉,信吏善待之。来若復,就間,守宫三難,外環隅為之楼,内環為楼,楼入葆宫丈五尺為復道。葆不得有室,三日一発席蓐,略視之。布茅宫中,厚三尺以上。発必使鄉邑忠信善重士,有親戚、妻子,厚奉資之。必重発為養其親若妻子,為冀舎,無与員同所,給食之酒肉。遣他奉資之如前反,相参審,信,厚賜之。三発三信,重賜之。不欲受賜而欲為吏者,許之二百石之吏,守珮授之印。其不欲為吏而欲受購賞禄,皆如前。有能入深至主国者,問之審信,賞之倍他其不欲受賞而欲為吏者,許之三石之扞士受賞賜者,守必身自致之其親之其親之所,見其見守之任。其欲復以佐上者,其購賞、爵禄、罪人倍之。
書き下し
守、城に入らば、先ず以て始めと為し、得れば輒ち宫して之を養い、吾が守衛の備えを知らしむる勿かれ。者は冀官と為し、父母妻子、皆な其の宫を同じくし、衣食酒肉を賜い、信吏、善く之を待つ。來たりて若し復せば、間に就く。守宫は三難、外環は隅に之が樓を為り、内環は樓を為り、樓、葆宫に入ること丈五尺にして復道を為す。葆は室有るを得ず。三日に一たび席蓐を發し、畧ぼ之を視る。茅を宫中に布くこと、厚さ三尺以上。發するには必ず鄉邑の忠信善重の士にして、親戚・妻子有る者をして、厚く之を奉資せしむ。必ず重ねて發して其の親若しくは妻子を養う為に、冀舍を為り、員と所を同じくする無く、之に食を給するに酒肉を以てす。他を遣わして之を奉資すること前の如く反り、相い參え審らかにし、信あらば、厚く之に賜う。三たび發して三たび信あらば、重ねて之に賜う。賜を受くるを欲せずして吏と為らんと欲する者は、之に二百石の吏を許し、守、珮びて之に印を授く。其の吏と為るを欲せずして購賞禄を受けんと欲する者は、皆な前の如し。能く深く入りて主國に至る者有らば、之を問いて審らかに信あらば、之を賞すること他に倍す。其の賞を受くるを欲せずして吏と為らんと欲する者は、之に三石の扞士を許す。賞賜を受くる者は、守、必ず身自ら之を其の親の所に致し、其の守の任を見るを見しむ。其の復た以て上を佐けんと欲する者は、其の購賞・爵禄・罪人、之を倍にす。
現代語訳
守将が城に入ったら、まずそれを始まりとして、得た者はすぐ館に住まわせて養い、こちらの守りの備えを知らせない。その者を冀官とし、父母妻子もみな同じ館に住まわせ、衣食と酒肉を与え、信頼できる役人が丁寧に扱う。戻ってきたら、間の部屋に入れる。守将の館は三重の囲い、外側の囲いは隅に楼を作り、内側の囲いにも楼を作り、楼が人質の館に一丈五尺入り込んで渡り廊下とする。人質の館には個室があってはならない。三日ごとに一度寝具を出させ、ざっと調べる。館の中に茅を敷き、厚さは三尺以上。使いに出すには必ず郷や町の忠信で重んじられる士で、親族や妻子のいる者を選び、手厚く支度させる。必ず重ねて出して、その親や妻子を養うために別の家を作り、他と場所を同じくせず、酒と肉を支給する。別の者を遣わして同じように支度させて戻し、突き合わせて確かめ、信じられれば手厚く賜う。三度出して三度信じられれば、重ねて賜う。賜を受けたくなくて役人になりたい者には、二百石の役人を許し、守将が自ら印を授ける。役人になりたくなくて賞と俸禄を受けたい者は、みな前と同じにする。深く入って敵の本国まで至れる者がいれば、問いただして確かに信じられれば、賞は他の倍にする。賞を受けたくなくて役人になりたい者には、三石の扞士を許す。賞を受ける者には、守将が必ず自らそれをその親のところに届け、守将の務めを見せる。さらに上を助けたい者には、賞も爵禄も罪人の免除も倍にする。
解説
この章句が説くこと
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論語・為政篇孟武伯孝を問う。子曰く、「父母は唯其の疾(やまい)を之憂う。」
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『塩鉄論』孝養篇文學曰く、善く養う者は必ずしも芻豢ならず、善く供服する者は必ずしも錦繡ならず。己の有する所を以て盡く其の親に事うるは、孝の至りなり。故に匹夫の勤勞も、猶お以て禮に順うに足り、菽を歠り水を飲むも、以て其の敬を致すに足る。孔子曰く、『今の孝は、是れ能く養うと為す、敬せずんば、何を以て別たんや』と。故に上孝は志を養い、其の次は色を養い、其の次は體を養う。其の禮を貴びて、其の養を貪らず、禮順い心和せば、養備わらずと雖も、可なり。易に曰く、『東鄰の牛を殺すは、西鄰の禴祭に如かざるなり』と。故に富貴にして禮無きは、貧賤の孝悌に如かず。閨門の內に孝を盡くし、閨門の外に悌を盡くし、朋友の道に信を盡くす、三者は、孝の至りなり。家に居りて理まる者は、財を積むを謂うに非ず、親に事えて孝なる者は、鮮肴を謂うに非ず、亦た顏色を和らげ、意を承けて禮義を盡くすのみ。