墨子 / 號令
城上卒若吏各保其左右,若欲以城為外謀者,父母、妻子、同産皆斷。左右知,不捕告,皆與同罪。城下里中家人皆相葆,若城上之數。有能捕告之者,封之以千家之邑;若非其左右乃他伍捕告者,封之二千家之邑。
新字:城上卒若吏各保其左右,若欲以城為外謀者,父母、妻子、同産皆断。左右知,不捕告,皆与同罪。城下里中家人皆相葆,若城上之数。有能捕告之者,封之以千家之邑;若非其左右乃他伍捕告者,封之二千家之邑。
書き下し
城上の卒若しくは吏は、各おの其の左右を保す。若し城を以て外謀を為さんと欲する者あらば、父母・妻子・同産、皆な斷ず。左右、知りて捕らえ告げざれば、皆な與に罪を同じくす。城下の里中の家人も皆な相い葆すること、城上の數の若し。能く之を捕らえ告ぐる者有らば、之を封ずるに千家の邑を以てす。若し其の左右に非ずして乃ち他伍の捕らえ告ぐる者は、之を封ずるに二千家の邑を以てす。
現代語訳
城壁の上の兵や役人は、それぞれ左右の者について責任を持つ。もし城を使って外と通じようと謀る者がいれば、その父母も妻子も兄弟もみな裁く。左右の者が知っていて捕らえて訴え出なければ、みな同罪とする。城下の里の家々も互いに責任を持つこと、城壁の上と同じ数え方にする。捕らえて訴え出た者には、千家の邑を封じて与える。もし自分の左右ではなく他の組の者が捕らえて訴え出れば、二千家の邑を封じて与える。
解説
内通の摘発に、千家、他の組なら二千家という破格の賞を出します。同じ組の中では見て見ぬふりが起きやすいので、外の組が見つけたときの賞を倍にする。相互の監視が身内でとまらないよう、報酬の設計で外へ向かわせています。金額の差そのものが、どこが弱点かを示している。制度を読むときは、賞の大きさの差を見ると意図が分かります。
この章句が説くこと
内通賞監視身内設計
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