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墨子 / 號令

吏卒民死者,輒召其人與次司空葬之,勿令得坐泣。傷甚者令歸治病,家善養,予醫給藥,賜酒日二升,肉二斤,令吏數行閭,視病有瘳,輒造事上。詐為自賊傷以辟事者,族之。事已,守使吏身行死傷家,臨户而悲哀之。寇去事已,塞禱。守以令益邑中豪傑力鬬諸有功者,必身行死傷者家以弔哀之,身見死事之後。城圍罷,主函發使者往勞,舉有功及死傷者數,使爵禄,守身尊寵,眀白貴之,令其怨結於敵。

新字:吏卒民死者,輒召其人与次司空葬之,勿令得坐泣。傷甚者令帰治病,家善養,予医給薬,賜酒日二升,肉二斤,令吏数行閭,視病有瘳,輒造事上。詐為自賊傷以辟事者,族之。事已,守使吏身行死傷家,臨戸而悲哀之。寇去事已,塞禱。守以令益邑中豪傑力鬬諸有功者,必身行死傷者家以弔哀之,身見死事之後。城囲罷,主函発使者往労,舉有功及死傷者数,使爵禄,守身尊寵,明白貴之,令其怨結於敵。

書き下し

吏卒民の死する者は、輒ち其の人と次の司空とを召して之を葬らしめ、坐して泣くを得しむる勿かれ。傷むこと甚だしき者は歸りて病を治めしめ、家、善く養い、醫を予え藥を給し、酒を賜うこと日に二升、肉二斤。吏をして數しば閭を行き、病の瘳ゆる有るを視しめ、輒ち事を造して上らしむ。詐りて自ら賊傷して以て事を辟くる者は、之を族す。事、已めば、守、吏をして身ら死傷の家を行かしめ、户に臨みて之を悲哀す。寇、去り事、已めば、塞禱す。守、令を以て邑中の豪傑にして力鬬し諸そ功有る者を益し、必ず身ら死傷者の家を行きて以て之を弔哀し、身ら死事の後を見る。城圍、罷めば、主、函ちに使者を發して往きて勞わしめ、功有る及び死傷者の數を舉げ、爵禄を使わしむ。守、身ら尊寵し、眀白に之を貴び、其の怨みをして敵に結ばしむ。

現代語訳

役人や兵や民で死んだ者があれば、ただちにその家の者と担当の司空を呼んで葬らせ、座り込んで泣かせてはならない。傷の重い者は帰して病を治させ、家でよく養わせ、医者をつけ薬を与え、酒を一日二升、肉を二斤賜う。役人にしばしば里を回らせて病が癒えたかを見させ、癒えればすぐ務めに戻して報告させる。偽って自分を傷つけて務めを避ける者は、一族を罰する。戦いが終われば、守将は役人を自ら死傷者の家に行かせ、戸口に立って悲しみを表す。敵が去って事が終われば、感謝の祭りを行う。守将は命令によって、町の有力者で力戦し功のあった者を取り立て、必ず自ら死傷者の家を訪ねて弔い、殉じた者の遺族に自ら会う。城の囲みが解けたら、主君はただちに使者を出してねぎらわせ、功のあった者と死傷者の数を挙げ、爵と俸禄を与えさせる。守将は自ら敬い、はっきりと貴び、その恨みが敵に向かうようにする。

解説

死傷者への扱いを定めた一段です。戦いの最中は泣かせない。しかし終わったら、守将が自ら家を訪ね、戸口に立って悲しみを表す。順序が決まっているのが要点で、悲しむ場所と時間を後ろに用意しておくから、戦いの間は持ちこたえられる。傷病者への酒と肉の量まで書かれているのも、この文書らしいところです。感情を禁じるのではなく、順番を決めています。

この章句が説くこと

弔い順序傷病処遇士気

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