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墨子 / 號令

歸敵者,父母、妻子、同産皆車裂;先覺之,除。當術需敵,離地,斬。五人不得,斬;得之,除。其疾鬬却敵於術,敵下終不能復上,疾鬬者隊二人賜上奉。而勝圍,城周里以上,封城将三十里地為關内侯,輔将如今賜上卿,丞及吏比於丞者賜爵五大夫,官吏豪傑與計堅者,守十人及城上吏比五官者,皆賜公乗。男子有守者爵,人二級,女子賜錢伍千,男女老小先分守者人賜錢千,復之三嵗,無有所與,不租税。此所以勸吏民堅守勝圍也。

新字:帰敵者,父母、妻子、同産皆車裂;先覚之,除。当術需敵,離地,斬。五人不得,斬;得之,除。其疾鬬却敵於術,敵下終不能復上,疾鬬者隊二人賜上奉。而勝囲,城周里以上,封城将三十里地為関内侯,輔将如今賜上卿,丞及吏比於丞者賜爵五大夫,官吏豪傑与計堅者,守十人及城上吏比五官者,皆賜公乗。男子有守者爵,人二級,女子賜銭伍千,男女老小先分守者人賜銭千,復之三歳,無有所与,不租税。此所以勧吏民堅守勝囲也。

書き下し

敵に歸する者は、父母・妻子・同産、皆な車裂。先に之を覺れば除く。術に當たりて敵に需り、地を離るれば斬る。五人、得ざれば斬る。之を得れば除く。其の疾く鬬いて敵を術に却け、敵、下りて終に復た上る能わざれば、疾く鬬う者、隊に二人、上奉を賜う。而して圍に勝てば、城、周ること里以上なれば、城将を封ずるに三十里の地を以てして關内侯と為し、輔将は今の如く上卿を賜い、丞及び吏の丞に比する者は爵五大夫を賜い、官吏・豪傑と計を堅くする者、守十人及び城上の吏の五官に比する者は、皆な公乗を賜う。男子の守る有る者は爵、人ごとに二級、女子は錢伍千を賜う。男女老小の先に分かれて守る者は人ごとに錢千を賜い、之を三嵗復し、與る所有る無く、租税せず。此れ吏民を勸めて堅く守り圍に勝つ所以なり。

現代語訳

敵に降った者は、父母も妻子も兄弟もみな車裂き。事前に気づいて訴えれば免じる。持ち場にいて敵にすくみ、その場を離れれば斬る。同じ組の者が見つけられなければ斬る。見つければ免じる。激しく戦って敵を持ち場から退け、敵が降りて二度と上れなくなれば、激しく戦った者に、隊ごとに二人、上等の俸禄を与える。そして囲みに勝てば、城の周囲が一里以上なら、城将には三十里の地を封じて関内侯とし、副将には上卿を賜い、丞やそれに準ずる役人には五大夫の爵を賜い、役人や有力者で計略を固めた者、守りの十人や城壁上の役人で五官に準ずる者には、みな公乗を賜う。守りに就いた男子には爵を一人二級、女子には銭五千を賜う。男女老幼で先に分かれて守った者には一人あたり銭千を賜い、三年間免除して、何も課さず、税も取らない。これが役人と民を励まして堅く守り、囲みに勝つ方法である。

解説

罰の列挙のあとに、賞の列挙が続きます。守将には領地と爵位、女子には銭五千、先に守りに就いた者には銭千と三年間の免税。誰に何が与えられるかが具体的な数字で示されているのが要点で、戦う前から報いが決まっているから人は持ちこたえる、という考え方です。罰だけでは守れない。恐れさせる規定と、報いる規定が必ず対で置かれています。

この章句が説くこと

報い明示士気

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