墨子 / 號令
離守者三日而一狥,而所以備姦也。里缶與皆守宿里門,吏行其部,至里門,缶與開門内吏,與行父老之守,及窮巷間無人之處。姦民之所謀為外心,罪車裂。缶與父老及吏主部者不得,皆斬;之,除,又賞之黄金人二鎰。大将使使人行守,長夜五循行,短夜三循行。四面之吏亦皆自行其守,如大将之行,不從令者斬。諸竈火為井火突髙出屋四尺,慎無敢失火,失火者斬其端,失火以為事者車裂。五人不得,斬;得之,除。救火者無敢讙譁,及離守絶巷救火者斬。其缶及父老有守此巷中部吏,皆得救之。部吏亟令人謁之大将,大将使信人将左右救之,部吏失不言者斬。諸女子有死罪及坐失火皆無有所失,逮其以火為亂事者如法。
新字:離守者三日而一狥,而所以備姦也。里缶与皆守宿里門,吏行其部,至里門,缶与開門内吏,与行父老之守,及窮巷間無人之処。姦民之所謀為外心,罪車裂。缶与父老及吏主部者不得,皆斬;之,除,又賞之黄金人二鎰。大将使使人行守,長夜五循行,短夜三循行。四面之吏亦皆自行其守,如大将之行,不従令者斬。諸竈火為井火突高出屋四尺,慎無敢失火,失火者斬其端,失火以為事者車裂。五人不得,斬;得之,除。救火者無敢讙譁,及離守絶巷救火者斬。其缶及父老有守此巷中部吏,皆得救之。部吏亟令人謁之大将,大将使信人将左右救之,部吏失不言者斬。諸女子有死罪及坐失火皆無有所失,逮其以火為乱事者如法。
書き下し
守を離るる者は三日にして一たび狥る。而して姦に備うる所以なり。里の缶與、皆な里門に守宿す。吏、其の部を行き、里門に至れば、缶與、門を開きて吏を内れ、與に父老の守を行き、及び窮巷の間の人無きの處を行く。姦民の外心を謀為する所は、罪、車裂。缶與・父老及び吏の部を主る者、得ざれば、皆な斬る。之を得れば、除き、又た之を賞するに黄金人ごとに二鎰。大将、使人をして守を行かしむるに、長夜は五たび循行し、短夜は三たび循行す。四面の吏も亦た皆な自ら其の守を行くこと、大将の行くが如し。令に従わざる者は斬る。諸そ竈火は井火を為り、突は屋を髙く出づること四尺。慎んで敢えて失火する無かれ。失火する者は其の端を斬る。失火を以て事を為す者は車裂。五人、得ざれば斬る。之を得れば除く。火を救う者、敢えて讙譁する無かれ。及び守を離れ巷を絶ちて火を救う者は斬る。其の缶及び父老、此の巷中に守有る部吏は、皆な之を救うを得。部吏、亟かに人をして之を大将に謁せしむ。大将、信人をして左右を将いて之を救わしむ。部吏、失いて言わざる者は斬る。諸そ女子の死罪有る及び失火に坐する者は、皆な失う所有る無し。其の火を以て亂事を為す者を逮うるは法の如し。
現代語訳
持ち場を離れた者は三日ごとに一度見回る。悪事に備えるためである。里の役の者はみな里の門で夜通し番をする。役人が担当を回り、里の門に至れば、役の者が門を開けて役人を入れ、一緒に長老の守りを回り、人の絶えた路地も回る。悪心を持つ民が外に通じようと謀ったところは、車裂きの罪とする。里の役や長老、その部を担当する役人が見つけられなければ、みな斬る。見つければ罪を免じ、さらに一人あたり黄金二鎰を賞として与える。大将が人を遣わして守りを回らせるとき、夜の長い季節は五回、短い季節は三回巡回する。四方の役人もみな自分の持ち場を回ること、大将の巡回と同じにする。命令に従わない者は斬る。竈の火は井戸の火として作り、煙突は屋根から四尺高く出す。慎んで火を出してはならない。火を出した者はその責任者を斬る。火を利用して事を起こす者は車裂き。同じ組の五人が見つけられなければ斬る。見つければ免じる。消火に当たる者は騒いではならない。また持ち場を離れ、路地を越えて消しに行く者は斬る。その里の役や長老、この路地に持ち場のある役人は、消しに行ってよい。役人は急いで人を遣わして大将に報告する。大将は信頼できる者に左右を率いさせて消させる。役人が見落として報告しなければ斬る。
解説
この章句が説くこと
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『武士道』第二章 武士道の淵源・十六世紀に最高度に発展した慧眼なる仏国碩学メール氏は、其の『日本史論』中、第十六世紀史に就いて感想せる意見を総説して曰はく、第十六世紀の中葉まで、日本は、政治も、社会も、宗教も共に混乱の状態に陥りたり。然りと雖、争乱紛擾止む時なく、社会の情態は蛮野に復し、人民自から義法を行ふの要ありたるよりして、彼等はテーヌが『勇敢なる起手、決意断行の習性、堅忍敢為の襟度』と賛せる、第十六世紀の伊太利人に髣髴たるの人格を形成したり。然るに伊太利に於けるが如く、日本に於て亦た、テーヌの云へる如く、『中世紀の粗野なる状勢の、人をして武力的、反抗的なる、卓絶非凡の動物たらしむる』ものありたるが故に、日本民族の資質は、第十六世紀に於て、最高度に発展し、其性情、心念亦た同時にすこぶる多方に伸張したり。
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孫子・九地篇利に合いて動き、利に合わずして止まる。
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