墨子 / 旗幟
亭尉各為幟,竿長二丈五,帛長丈五,廣半幅者大。寇傳攻前池外亷,城上當隊鼓三,舉一幟;到水中周,鼓四,舉二幟;到藩,鼓五,舉三幟;到馮垣,鼓六,舉四幟;到女垣,鼓七,舉五幟;到六城,鼓八,舉六幟;乗六城半以上,鼓無休。夜以火,如此數。寇郤解,輒部幟如進數,而無鼓。
新字:亭尉各為幟,竿長二丈五,帛長丈五,広半幅者大。寇伝攻前池外亷,城上当隊鼓三,舉一幟;到水中周,鼓四,舉二幟;到藩,鼓五,舉三幟;到馮垣,鼓六,舉四幟;到女垣,鼓七,舉五幟;到六城,鼓八,舉六幟;乗六城半以上,鼓無休。夜以火,如此数。寇郤解,輒部幟如進数,而無鼓。
書き下し
亭尉、各おの幟を為る。竿の長さ二丈五、帛の長さ丈五、廣さ半幅なる者、大なり。寇、傳わりて前池の外亷を攻むれば、城上、隊に當たりて鼓すること三、一幟を舉ぐ。水中の周に到れば、鼓すること四、二幟を舉ぐ。藩に到れば、鼓すること五、三幟を舉ぐ。馮垣に到れば、鼓すること六、四幟を舉ぐ。女垣に到れば、鼓すること七、五幟を舉ぐ。六城に到れば、鼓すること八、六幟を舉ぐ。六城に乗ずること半ば以上ならば、鼓、休む無し。夜は火を以てし、此くの數の如し。寇、郤き解けば、輒ち幟を部すること進む數の如くして、鼓すること無し。
現代語訳
詰所の尉はそれぞれ旗を作る。竿の長さは二丈五尺、布の長さは一丈五尺、幅は半幅のものが大きい旗である。敵が伝わって手前の堀の外縁を攻めてきたら、城壁の上で攻め口に当たって太鼓を三つ打ち、旗を一本揚げる。堀の中ほどに至れば太鼓を四つ、旗を二本。柵に至れば太鼓を五つ、旗を三本。馮垣に至れば太鼓を六つ、旗を四本。女垣に至れば太鼓を七つ、旗を五本。城に至れば太鼓を八つ、旗を六本。城に半分以上取りついたら、太鼓を休みなく打つ。夜は火を使い、同じ数で示す。敵が退いて離れたら、旗を進んだときと同じ数だけ減らし、太鼓は打たない。
解説
敵との距離を、太鼓の数と旗の本数で伝える仕組みです。堀の外縁で三、堀の中ほどで四、と一段階ごとに一つずつ増える。夜は火の数に置き換える。そして退くときは旗だけ減らして太鼓は打たない。進むときと退くときで信号を変えているので、取り違えが起きません。優れた警報の設計です。
この章句が説くこと
警報段階信号設計通信
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