墨子 / 迎敵祠
祝、史乃告於望、四山川、社稷,先於戎,乃退。公素服誓於太廟,曰:「其人為不道,不脩義詳,唯乃是王,曰:于必懐亡爾社稷,滅爾百姓。二三子尚夜自厦,以勤寡人,和心比力兼左右,各死而守。既誓,公乃退食。舍於中太廟之右,祝、史舍於社。百官具御,乃斗,鼔于問右置旂,左置旌于隅練名。射參發,告勝,五兵咸備,乃下,出挨,升望我郊。乃命鼓,俄升,役司馬射自門右,蓬矢射之,茅參發,弓弩繼之,校自門左,先以揮,木石繼之。祝、史、宗人告社,覆之以甑。
新字:祝、史乃告於望、四山川、社稷,先於戎,乃退。公素服誓於太廟,曰:「其人為不道,不脩義詳,唯乃是王,曰:于必懐亡爾社稷,滅爾百姓。二三子尚夜自厦,以勤寡人,和心比力兼左右,各死而守。既誓,公乃退食。舎於中太廟之右,祝、史舎於社。百官具御,乃斗,鼔于問右置旂,左置旌于隅練名。射参発,告勝,五兵咸備,乃下,出挨,升望我郊。乃命鼓,俄升,役司馬射自門右,蓬矢射之,茅参発,弓弩継之,校自門左,先以揮,木石継之。祝、史、宗人告社,覆之以甑。
書き下し
祝・史、乃ち望・四山川・社稷に告げ、戎に先んじて、乃ち退く。公、素服して太廟に誓いて曰く、「其の人、不道を為し、義詳を脩めず。唯だ乃ち是れ王のみ」と。曰く、「必ずや爾の社稷を懐亡し、爾の百姓を滅ぼさん。二三子、尚わくは夜に自ら厦め、以て寡人に勤め、心を和し力を比べ、左右を兼ね、各おの死して守れ」と。既に誓いて、公、乃ち退きて食す。中太廟の右に舍り、祝・史は社に舍る。百官、具に御し、乃ち斗す。問の右に鼓し、旂を置き、左に旌を隅に置きて名を練る。射ること參たび發し、勝を告ぐ。五兵、咸な備わり、乃ち下り、挨を出だし、升りて我が郊を望む。乃ち鼓を命じ、俄かに升り、役司馬、門の右より射る。蓬矢もて之を射、茅もて參たび發し、弓弩、之に繼ぐ。校は門の左より、先ず揮を以てし、木石、之に繼ぐ。祝・史・宗人、社に告げ、之を覆うに甑を以てす。
現代語訳
祝と史が望と四方の山川と社稷に告げ、戦に先立って退く。公は白い喪服を着て太廟に誓って言った。「あの者は道に外れたことをし、義を修めない。ただ王だけがそうなのだ」。そして言う。「必ずおまえたちの社稷を滅ぼし、おまえたちの民を滅ぼそうとしている。おまえたち、どうか夜も自ら励み、私のために努め、心を合わせ力を比べ、左右を兼ねて、それぞれ死ぬ気で守ってくれ」。誓い終わって、公は退いて食事をした。中太廟の右に泊まり、祝と史は社に泊まる。百官はそろって仕え、酒を注ぐ。門の右で太鼓を打ち、旗を立て、左には隅に旗を置いて名を読み上げる。三度射て、勝ちを告げる。五種の武器がすべてそろい、そこで降りて、出て、登って自国の郊外を望む。太鼓を命じ、にわかに登り、司馬が門の右から射る。蓬の矢で射て、茅で三度放ち、弓と弩がそれに続く。校は門の左から、まず旗を振り、木と石がそれに続く。祝と史と宗人が社に告げ、甑で覆う。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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李衛公問対・卷下夫れ用兵の法は、必ず先ず吾が士衆を察し、吾が勝氣を激して、乃ち以て敵を擊つべし。吳起の『四機』は、氣機を以て上と爲す。他の道無きなり。能く人人をして自ら鬬わしむれば、則ち其の銳當たる莫し。
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孫子・作戦篇故に智将は敵に食するを務む。敵に食する一鍾は、吾が二十鍾に当たり、萁稈一石は、吾が二十石に当たる。
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孫子・行軍篇水を絶てば必ず水に遠ざかる。客水を絶ちて来たらば、之を水内に迎うる勿かれ。半ば済らしめて之を撃つは利なり。戦わんと欲する者は、水に附きて客を迎うる無かれ。生を視て高きに処り、水流を迎うる無かれ。此れ水上に処るの軍なり。
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呉子・論将篇呉子曰く、凡そ兵に四機有り。一に曰く気機、二に曰く地機、三に曰く事機、四に曰く力機。三軍の衆、百万の師、張設の軽重、一人に在り、是を気機と謂う。路狭く道険しく、名山大塞、十夫の守る所、千夫も過ぎず、是を地機と謂う。善く間諜を行い、軽兵往来し、其の衆を分散し、其の君臣をして相怨ましめ、上下相咎めしむ、是を事機と謂う。車は管轄堅く、舟は櫓楫利く、士は戦陳に習い、馬は馳逐に閑る、是を力機と謂う。此の四つの者を知りて、乃ち将たるべし。然れども其の威・徳・仁・勇は、必ず以て下を率い衆を安んじ、敵を怖れしめ疑いを決するに足るべし。令を施して下犯さず、在る所寇敢えて敵せず。之を得れば国強く、之を去れば国亡ぶ。是を良将と謂う、と。
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『韓非子』難二第三十七簡子抱を投げて曰く、「烏乎、吾の士數弊す。」燭過冑を免ぎて對えて曰く、「亦た君の能わざる有るのみ。士弊れたる者無し。」
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六韜・励軍武王 太公に問ひて曰く、「吾 三軍の衆をして、城を攻むれば先登を争ひ、野戦すれば先赴を争ひ、金の声を聞きて怒り、鼓の声を聞きて喜ばしめんと欲す。之を為すこと奈何」と。太公曰く、「将に三あり」と。武王曰く、「敢へて其の目を問はん」と。太公曰く、「将 冬に裘を服ず、夏に扇を操らず、雨に蓋を張らず、名づけて礼将と曰ふ。将 身づから礼を服せざれば、以て士卒の寒暑を知る無し。隘塞を出で、泥塗を犯すには、将 必ず先づ下りて歩む、名づけて力将と曰ふ。将 身づから力を服せざれば、以て士卒の労苦を知る無し。軍 皆な次を定めて、将 乃ち舎に就く。炊ぐ者 皆な熟して、将 乃ち食に就く。軍 火を挙げざれば、将も亦た挙げず、名づけて止欲将と曰ふ。将 身づから止欲を服せざれば、以て士卒の飢飽を知る無し。将 士卒と寒暑・労苦・飢飽を共にす、故に三軍の衆、鼓の声を聞けば則ち喜び、金の声を聞けば則ち怒る。高城深池、矢石 繁く下るも、士は先登を争ふ。白刃 始めて合ふも、士は先赴を争ふ。士は死を好みて傷つくを楽しむに非ざるなり。其の将の寒暑・飢飽を知ること審らかにして、労苦を見ること明らかなるが為なり」と。