墨子 / 備蛾傅
敵引哭而榆,則令吾死士左右出穴門擊遺師,令賁士、主将皆聴城鼓之音而出,又聴城鼓之音而入。因素出兵将施伏,夜半,而城上四面鼓噪,敵之必或,破軍殺将。以衣為服,以號相得。
新字:敵引哭而榆,則令吾死士左右出穴門擊遺師,令賁士、主将皆聴城鼓之音而出,又聴城鼓之音而入。因素出兵将施伏,夜半,而城上四面鼓噪,敵之必或,破軍殺将。以衣為服,以号相得。
書き下し
敵、哭を引きて榆らば、則ち吾が死士をして左右より穴門を出でて遺師を擊たしめ、賁士・主将をして皆な城鼓の音を聴きて出で、又た城鼓の音を聴きて入らしむ。素より兵を出だし将に伏を施さんとするに因り、夜半にして城上、四面に鼓噪せば、敵、之れ必ず或う。軍を破り将を殺す。衣を以て服と為し、號を以て相い得。
現代語訳
敵が泣き声を上げて退いたら、わが決死の兵に左右の抜け穴から出させて残った敵を討たせ、勇士と主将はみな城の太鼓の音を聞いて出、また太鼓の音を聞いて戻る。あらかじめ兵を出して伏せておき、夜半に城壁の上で四方から太鼓を打ち鳴らせば、敵は必ず惑う。それで軍を破り将を討てる。衣を決めて着け、合言葉で味方を見分ける。
解説
備蛾傅篇の結びで、備梯篇の末尾とほぼ同じ文です。退く敵を追う出撃、太鼓による出入りの統制、夜半の陽動、そして服装と合言葉による識別。守りきったあとに何をするかまでが、一続きの手順になっています。守るとは、耐えることと反撃することの両方だという構えです。終わったところから次が始まる。凌いだ時点で手順が切れていない点が重要です。
この章句が説くこと
反撃合図陽動識別守城
関連する章句
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『墨子』備蛾傅纍を為る。答の廣さ從さ、丈ごとに各おの二尺、木を以て上衡と為し、麻索を以て大いに之を徧くし、其の索を塗中に深くし、鐡鏁を為りて其の兩端の縣を鉤す。客、則ち城に蛾傳せば、答を燒きて以て之を覆い、連䈕・抄大、皆な之を救う。車兩走を以て、軸の間の廣大を以て圉ぎ、之を犯す。其の兩端。以て輪を束ね、徧く其の上を塗る。室中は榆若しくは蒸を以てし、棘を以て旁と為す。命じて火捽と曰い、一に傳湯と曰う。以て隊に當たる。客、則ち隊に乗らば、傳湯を燒き、維を斬りて之を下し、勇士をして隨いて之を擊たしめ、以て勇士の前行と為し、城上、輒ち壊城を塞ぐ。
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『墨子』備蛾傅大いさ四尺に一椅を縣け、五步に一竈、竈門に鑪炭有り。令を傳え、敵人、盡く入らば火して門を燒き、縣火、之に次ぐ。載せて立ち、其の廣さは隊を終う。兩載の間に一火、皆な立ちて鼓音を待ちて燃やし、即ち俱に之を廢す。敵人、火を辟けて復た攻めば、縣火、復た下る。敵人、甚だ病む。
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『墨子』備蛾傅前行の行棧・縣答を為る。隅には樓を為り、樓は必ず裏に土を曲げて五步に一つ、其の二十畾を母とす。爵穴は十尺に一つ、下は三尺を壊し、其の外を廣くす。城上を轉じ、樓及び散と池と革盆とす。若し轉ぜば、攻卒、其の後を擊ち、煖して治を失う。車革の火。
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『墨子』備蛾傅禽子、再拜再拜して曰く、「敢えて問う、敵人、强弱あるも、遂に以て城に傳き、後に上る者は先に斷ち、以て程と為し、城を斬りて基と為し、下を掘りて室と為し、前、止まりて止まらず、後、射ること既に疾からば、之を為すこと奈何」と。子墨子曰く、「子は蛾傳の守を問うか。蛾傳なる者は、将の忽なる者なり。守りては行臨を為して之を射、校機、之を藉し、之を擢き、太汜、之に廹り、答を燒きて之を覆い、沙石、之に雨ふらす。然らば則ち蛾傳の攻め、敗るるなり。
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『墨子』備梯城は裾門を希にして直に桀す。火を縣くるに、四尺に一鉤樴、五步に一竈、門に罏炭有り。適人をして盡く入らしめ、火を煇きて門を燒き、縣火、之に次ぐ。出でて載せて立つ。亦の廣さは隊を終う。兩載の間、之を載する門に一火、皆な立ちて鼓を持し、火を撚る。即ち具に之を發す。適人、火を除きて復た攻めば、縣火、復た下る。適人、甚だ病み、故に兵を引きて去る。則ち吾が死士をして左右より穴門を出でて遺師を擊たしめ、賁士・主将をして皆な城鼓の音を聴きて出で、又た城鼓の音を聴きて入らしむ。素より兵を出だし、施して休むに因り、夜半、城上、四面に鼓噪せば、適人、必ず或う。此れ有らば必ず軍を破り将を殺す。白衣を以て服と為し、號を以て相い得。此くの若くんば則ち雲梯の攻め、敗るるなり。
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『墨子』備蛾傅二十步に一殺、厚さ十尺有り。殺に兩門有り、廣さ五步。薄門の板梯は之を貍め築き、易く拔かしむ。城上、薄門を希にして搗を置く。