墨子 / 備水
城内塹外周道,廣八步,備水謹度四旁髙下。城池中徧下,令耳亦内,及下地,地深穿之令漏泉。置則瓦井中,視外水深丈以上,鑿城内水耳。
新字:城内塹外周道,広八歩,備水謹度四旁高下。城池中遍下,令耳亦内,及下地,地深穿之令漏泉。置則瓦井中,視外水深丈以上,鑿城内水耳。
書き下し
城内、塹の外に周道あり、廣さ八步。水に備うるに謹んで四旁の髙下を度る。城池の中、徧く下れば、耳を亦の内にせしめ、及び地を下し、地を深く之を穿ちて泉を漏らしむ。則瓦を井中に置き、外水の深さ丈以上なるを視れば、城内の水耳を鑿つ。
現代語訳
城の内側、堀の外に周回の道を設ける。幅は八歩。水攻めに備えるには、慎んで四方の高低を測る。城と堀の中がどこも低ければ、水の抜け口を内側に設け、地面を下げ、深く掘って地下水を抜けるようにする。瓦を井戸の中に置き、外の水位が一丈以上になったのを見たら、城内の水抜きを掘る。
解説
水攻めへの備えです。まず四方の高低を測れという一行から始まります。どこが低いかを知らなければ、水がどこに溜まるかも分からない。そのうえで地下水を抜く経路を先に作っておく。地形の測量が対策の前提になっている点が、この短い一段の要です。どこに水が来るかは、地面がすでに決めている。備えるとは、その決まりを先に読んでおくことです。
この章句が説くこと
測量地形排水備え水攻め
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