墨子 / 備城門
城四面四隅,皆為髙磨使重室乎子居卞上適,視卞㑷状與卞進左右所移處,失斬。適人為内而來,我函使穴師選本,匝而穴之,為之且内弩以應之。民室杵木瓦石,可以盖城之備者,盖上之。不從令者,斬。
新字:城四面四隅,皆為高磨使重室乎子居卞上適,視卞㑷状与卞進左右所移処,失斬。適人為内而来,我函使穴師選本,匝而穴之,為之且内弩以応之。民室杵木瓦石,可以盖城之備者,盖上之。不従令者,斬。
書き下し
城の四面四隅、皆な髙磨を為り、重室をして子を乎びて卞上に居らしめ、適を視る。卞の㷔状と卞の進む左右、移る所の處とを、失えば斬る。適人、内を為して來たらば、我れ函ちに穴師をして本を選ばしめ、匝りて之を穴ち、之が為に且く内弩を以て之に應ず。民室の杵木瓦石、以て城の備えを盖う可き者は、之を盖上す。令に従わざる者は、斬る。
現代語訳
城の四面四隅にはすべて高い物見を作り、二階に人を上げて敵を見張らせる。敵の煙の様子や、敵が進む左右の動き、移動した場所を、見落とせば斬る。敵が坑道を掘って来たら、こちらも直ちに坑道の専門家に地点を選ばせ、回り込んで掘り、そこに弩を据えて応戦する。民家の杵や木や瓦や石で、城の備えの覆いに使えるものは、上に運び上げる。命令に従わない者は斬る。
解説
見張りの見落としに死罪を科し、命令違反にも死罪を科す。守城篇には厳しい罰がたびたび出てきます。同時に、民家の資材を徴発して城壁の備えに回せとも書いてある。籠城とは、都市全体を一つの装置として組み直すことだった、ということです。平時の所有と分業が、そこでは一度解かれる。日常の秩序を止めてでも守るという判断が、この厳しさの背景にあります。
この章句が説くこと
見張り徴発坑道罰籠城
関連する章句
-
『墨子』備城門老小の事とせざる者をして城上に守らしむ。術に當たらざる者なり。城、持ちて出づるには必ず眀填を為り、吏民をして皆な之を智知せしむ。一人より百人以上に従うも、持ちて出でて填章を操らざれば、人に従うも亦た故人に非ざれば、乃ち亦た稹章あるなり。千人の将以上、之を止め、行くを得しむる勿かれ。行きて吏卒、之に従わば、皆な斬り、具に以て上に聞す。此れ守城の重禁なり。夫れ姦の生ずる所、審らかにせざる可からざるなり。
-
『墨子』備城門城上、七尺に一渠。長さ丈五、貍むること三尺、堞を去ること五寸。夫の長さ丈二尺、臂の長さ六尺。半植に一鑿、内に後ろ長さ五寸。夫に兩鑿、渠夫の前端は堞より下ること四寸にして適す。渠を貍め坎を鑿ちて覆うに瓦を以てす。冬日は馬夫を以て寒がしむ。皆な命を待つ。若しくは瓦を以て坎を為す。城上、千步に一表、長さ丈。水を棄つる者は表を操りて之を摇がす。五十步に一厠、下と圂を同じくす。厠に之く者は操るを得ず。城上、三十步に一藉車、隊に當たる者は用いず。城上、五十步に一道陛、髙さ二尺五寸、長さ十步。城上、五十步に一樓、□勇、勇は必ず重ぬ。士樓は百步に一つ、外門に樓を發し、左右に之を渠す。樓の為に藉慕を加え、棧上、之を出だして以て外を救う。城上、皆な室有るを得る毋かれ。若し依り匿る可き者あらば、盡く之を除去せよ。城下の州道の内、百步に一積藉、三千石以上を下る毋く、善く之を塗る。
-
『墨子』備城門城下の里中の家人、各おの葆すること亦た左右前後、城上の如くす。城小さく人衆ければ、鄉の老弱を葆離し、國中及び大城に也す。㓂至らば、必ず攻めんことを度り、主人、先ず城編を削る。唯だ燒くこと勿かれ。冦、城下に在らば、時に吏卒の署を換え、而も亦た養を換うる毋かれ。養は城に上るを得る毋かれ。宼、城下に在らば、諸盆罋を牧め、城下に耕積す。百步に一積、積は五百。城門の内、室有るを得ず。周官・桓吏を為り、四尺を倪と為す。行棧の内閈、二關一堞。城場の外を除き、池を去ること百步、墻垣樹木の小大、盡く壊し代え除去す。寇の從りて來たる所、若しくは昵道・傒近、若しくは城塲は、皆な扈樓を為る。竹箭を天中に立つ。守堂の下に大樓を為り、髙く城に臨む。堂下、周く散じ、道中、客に應ず。客、見ゆるを待つ。時に三老・左葆・官中の者を召し、與に事を計る。之を為すこと奈何と。子墨子曰く、穴士の守を問う。邪びに穴を備うる者は、城内に髙樓を為りて以て此の十四者を謹み具うれば、則ち民も亦た上を疑わず。然る後に城、守る可し。十四者、一も無くんば、則ち善き者と雖も守る能わざるなり。
-
『墨子』備城門凡そ圍城を守るの法、厚くして以て髙く、壕や深くして以て廣く、樓撕・揗守の備え、繕い利し。薪食は以て三月以上に交うるに足り、人衆は以て選び、吏尺は和し、大臣の上に功勞有る者は多く、主は信にして義を以てし、萬民、之を樂しむこと窮まり無し。然らずんば、父母の墳墓、焉に在り。然らずんば、山林草澤の饒、利するに足る。然らずんば、地形の攻め難くして守り易きなり。然らずんば、則ち敵に深き怨み有りて上に大功有り。然らずんば、則ち賞、眀らかにして信ず可く、罰、嚴にして畏るるに足るなり。
-
『墨子』號令凡そ城を守る者は、函ちに敵を傷るを以て上と為す。其の日を延べ持久して以て救いの至るを待つは、守に眀らかなる者なり。必ず能く此くのごとくにして、乃ち能く城を守る。守城の法、敵、邑を去ること百里以上ならば、城将、今の如く、盡く五官及び百長を召し、富人重室の親を以て、之を官符に舍らしめ、謹んで信人をして之を守衛せしめ、謹宻を故と為す。乃ち城に傳え、守城の将營は三百人を下る無し。四面四門の将は、必ず功勞有るの臣及び死事の後の重き者を選擇し、從卒は各おの百人。門将は并せて他門を守り、他の上には必ず夾みて髙樓を為り、善く射る者をして焉に居らしむ。女郭・馮垣は一人一人、之を守り、重字の子をして使う。五十步に一擊。
-
『墨子』備城門二舍に一井を共にし、□灰・康・粃・杯・馬夫、皆な謹んで之を收め蔵う。城上の備えは、渠譫・藉車・行棧・行樓・到・頶皋・連挺・長斧・長椎・長兹・距・飛衝・縣批屈なり。樓は五十步に一つ、堞の下に爵内を為ること三尺にして一つ。薪皋を為る。二圍、長さ四尺半、必ず潔有り。瓦石の重さ二升以上なる者、上す。城上、五十步を涉りて一積、竈に鐵錯を置き、涉と處を同じくす。木の大いさ二圍、長さ丈二尺以上なる者、善く耿卞の本、名づけて長從と曰う。五十步に三十。木橋の長さ三丈、五十を下る毋かれ。後に辛をして急ぎ壘壁を為らしめ、以て瓦を盖い之に後る。用瓦木罌の十升以上を容るる者、五十步にして十、水を盛りて且に之を用いんとす。五十二なる者、十步にして二。