墨子 / 備城門
城上十人一什長,屬一吏士,一帛尉。百步一亭,髙垣丈四尺,厚四尺,為閨門兩扇,令各可以自閈亭尉,尉必取有序忠信可任事者。
新字:城上十人一什長,属一吏士,一帛尉。百歩一亭,高垣丈四尺,厚四尺,為閨門両扇,令各可以自閈亭尉,尉必取有序忠信可任事者。
書き下し
城上、十人に一什長、一吏士に屬し、一帛尉あり。百步に一亭、髙垣は丈四尺、厚さ四尺、閨門兩扇を為り、各おの以て自ら閈す可からしむ。亭尉は、尉は必ず序有り忠信にして事に任ず可き者を取る。
現代語訳
城壁の上では十人に一人の什長を置き、一人の吏士に属させ、一人の帛尉を置く。百歩ごとに一つの詰所を設ける。垣の高さは一丈四尺、厚さ四尺、両開きの門を作り、それぞれ自分で閉められるようにする。詰所の尉には、必ず序列をわきまえ、忠信で任に堪える者を選ぶ。
解説
指揮系統の刻み方です。十人に一人、百歩に一つの詰所。そして詰所の責任者の選び方まで書いてあります。序列をわきまえ、忠信で、任に堪える者。設備の仕様書の中に人選の基準が入っているのは、守りの成否が最後は人で決まると考えているからです。組織の刻み方を、人数と距離の両方で決めているのも特徴で、どちらか一方では持ち場に穴が空きます。
この章句が説くこと
指揮人選基準詰所組織
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孫子・始計篇一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。
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『墨子』尚賢上是の故に古者、聖王の政を為すや言いて曰く、「義ならざれば富まさず、義ならざれば貴くせず、義ならざれば親しまず、義ならざれば近づけず」と。是を以て國の富貴の人、之を聞きて、皆な退きて謀りて曰く、「始め我が恃む所の者は富貴なり。今、上、義を舉ぐるに貧賤を辟けず。然らば則ち我れ義を為さざる可からず」と。親しき者、之を聞き、亦た退きて謀りて曰く、「始め我が恃む所の者は親なり。今、上、義を舉ぐるに親疎を辟けず。然らば則ち我れ義を為さざる可からず」と。近き者、之を聞き、亦た退きて謀りて曰く、「始め我が恃む所の者は近なり。今、上、義を舉ぐるに近を辟けず。然らば則ち我れ義を為さざる可からず」と。逺き者、之を聞き、亦た退きて謀りて曰く、「始め我れ逺きを以て恃む無しと為す。今、上、義を舉ぐるに逺きを辟けず。然らば則ち我れ義を為さざる可からず」と。逺鄙郊外の臣、門庭の庶子、國中の衆、四鄙の氓人に逮び至るまで、之を聞きて皆な競いて義を為す。
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『墨子』法儀然らば則ち奚を以て治法を為して可ならんか。當に皆な其の父母に法らば奚若ん。天下の父母為る者は衆けれども、仁なる者は寡し。若し皆な其の父母に法らば、此の法は不仁なり。法、不仁なれば、以て法と為す可からず。當に皆な其の學に法らば奚若ん。天下の學を為す者は衆けれども、仁なる者は寡し。若し皆な其の學に法らば、此の法は不仁なり。法、不仁なれば、以て法と為す可からず。當に皆な其の君に法らば奚若ん。天下の君為る者は衆けれども、仁なる者は寡し。若し皆な其の君に法らば、此の法は不仁なり。法、不仁なれば、以て法と為す可からず。故に父母・學・君の三者は、以て治法と為す可き莫し。
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