墨子 / 備城門
門植關必環錮,以錮金若鐵鍱之。門關再重,鍱之以鐵,必堅。梳關關二尺,梳關一莧,封以守印,時令人行貌封,及視關人桓淺深。門者皆無得挾斧、斤、鑿、鋸、椎。
新字:門植関必環錮,以錮金若鉄鍱之。門関再重,鍱之以鉄,必堅。梳関関二尺,梳関一莧,封以守印,時令人行貌封,及視関人桓浅深。門者皆無得挟斧、斤、鑿、鋸、椎。
書き下し
門植の關は必ず環錮し、錮するに金若しくは鐵の鍱を以てす。門關は再重にして、之を鍱するに鐵を以てし、必ず堅くす。梳關の關は二尺、梳關は一莧、封ずるに守印を以てす。時に人をして行きて封を貌せしめ、及び關人の桓の淺深を視せしむ。門者は皆な斧・斤・鑿・鋸・椎を挾むを得る無し。
現代語訳
門柱のかんぬきは必ず環で固め、金属か鉄の板で留める。かんぬきは二重にして鉄板で留め、必ず堅固にする。梳関のかんぬきは二尺、梳関は一つ、守将の印で封をする。ときどき人をやって封の様子を確かめさせ、門番の差し込み具合も見させる。門番は誰も斧・手斧・鑿・鋸・槌を持ってはならない。
解説
内側からの裏切りへの備えです。かんぬきに守将の印で封をし、定期的に封が破られていないか確認する。そして門番に工具を持たせない。守りの弱点が構造ではなく人にあることを前提にした設計で、封印と点検と持ち物制限という三段構えになっています。疑うのではなく、疑わなくて済む形を先に作っておく。人を信じるかどうかの話にしないという点が要点です。
この章句が説くこと
内通封印点検門番統制
関連する章句
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説苑・雜言孔子曰く、「船は水に非ざれば行く可からず、水船中に入れば、則ち其れ没す。故に曰く、君子は厳ならざる可からざるなり、小人は閉ざさざる可からざるなり」と。
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『墨子』備城門老小の事とせざる者をして城上に守らしむ。術に當たらざる者なり。城、持ちて出づるには必ず眀填を為り、吏民をして皆な之を智知せしむ。一人より百人以上に従うも、持ちて出でて填章を操らざれば、人に従うも亦た故人に非ざれば、乃ち亦た稹章あるなり。千人の将以上、之を止め、行くを得しむる勿かれ。行きて吏卒、之に従わば、皆な斬り、具に以て上に聞す。此れ守城の重禁なり。夫れ姦の生ずる所、審らかにせざる可からざるなり。
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孫子・九地篇是の故に其の兵は修めずして戒め、求めずして得、約せずして親しみ、令せずして信ず。祥を禁じ疑いを去れば、死に至るまで之く所無し。
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