墨子 / 公孟
公孟子曰:「無鬼神。」又曰:「君子必學祭祀。」子墨子曰:「執無鬼而學祭禮,是猶無客而學客禮也,是猶無魚而為魚罟也。」
新字:公孟子曰:「無鬼神。」又曰:「君子必学祭祀。」子墨子曰:「執無鬼而学祭礼,是猶無客而学客礼也,是猶無魚而為魚罟也。」
書き下し
公孟子曰く、「鬼神無し」と。又た曰く、「君子は必ず祭祀を學ぶ」と。子墨子曰く、「無鬼を執りて祭禮を學ぶは、是れ猶お客無くして客禮を學ぶがごときなり。是れ猶お魚無くして魚罟を為るがごときなり」と。
現代語訳
公孟子が言った。「鬼神はいない」。またこうも言った。「君子は必ず祭祀を学ぶ」。墨子が言った。「鬼神がいないと主張しながら祭りの礼を学ぶのは、客がいないのに客をもてなす礼を学ぶようなものだ。魚がいないのに魚を捕る網を作るようなものだ」。
解説
前提と行為が食い違っているという指摘を、二つのたとえで畳みかけます。客が来ないのに接客を練習し、魚がいないのに網を編む。祭祀を文化として続けるという立場もありえますが、墨子はそこを認めません。前提を口にしたなら、その前提どおりに行動を組み立てよ、という一貫性の要求です。言っていることと、やっていることの帳尻を合わせよ、ということでもあります。
この章句が説くこと
前提一貫性儀礼矛盾行為
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