墨子 / 耕柱
子墨子曰:「子之言惡利也?若無所利而不言,是蕩口也。」
新字:子墨子曰:「子之言悪利也?若無所利而不言,是蕩口也。」
書き下し
子墨子曰く、「子の言、惡くにか利あらんや。若し利する所無くして言わば、是れ口を蕩かすなり」と。
現代語訳
墨子が言った。「あなたの言葉は、どこに利があるのか。もし何の役にも立たないのに言うなら、それは口を動かしているだけである」。
解説
「蕩口」がもう一度出てきます。今度は言葉の中身そのものに向けられ、それが誰に何をもたらすかを問います。役に立たないなら黙っていよ、という乱暴な主張にも読めますが、墨子の一貫した基準——利があるかどうか——を言論にも当てているだけです。発言の前に、これは誰のためかを一度考えさせる一行です。自分の気が済むために話していないか、ということでもあります。
この章句が説くこと
言論実利基準発言口
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