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墨子 / 耕柱

有反子墨子而反者,「我豈有罪哉?吾反後。」子墨子曰:「是猶三軍北,失後之人求賞也。」

書き下し

子墨子に反して反る者有り、「我れ豈に罪有らんや。吾れは後れて反る」と。子墨子曰く、「是れ猶お三軍北げて、後れたる人の賞を求むるがごときなり」と。

現代語訳

墨子に背いて離れていった者がいて、こう言った。「私に罪がありましょうか。私は最後に離れたのです」。墨子が言った。「それは全軍が敗走したときに、しんがりだった者が賞を求めるようなものだ」。

解説

最後まで残った、という言い分を一行で切ります。全体が崩れたときに、自分は他より遅かったと主張しても、崩れたこと自体は変わらない。相対的な順序を功績に読み替える言い分は、いまの組織でもよく聞かれます。たとえの選び方が的確です。何番目に離れたかではなく、離れたかどうかが問われている場面だ、ということになります。

この章句が説くこと

言い訳相対功績順序離反

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